通関士試験2025難易度は前年比上昇で合格率15.1%に回復

2025年の通関士試験は合格率15.1%と前年の12.4%から回復しましたが、合格基準は各科目60%以上と厳格化され、通関実務の難化が受験者を苦しめました。本番で6割確保する実力が求められる試験の実態とは?

通関士試験2025難易度

過去問9割取れても本番で落ちる人が続出します。


この記事の3つのポイント
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合格率は15.1%に回復

2025年は前年12.4%から2.7ポイント上昇したものの、全科目受験者は13.9%と依然厳しい

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通関実務が高難度化

計算問題の増加と新形式問題の登場で、過去問だけでは対応できない状況に

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合格基準は各科目60%以上

1科目でも59%以下なら即不合格という厳格な採点基準が適用された

通関士試験2025の合格率と受験者数


2025年の第59回通関士試験は、受験者数6,322名に対して合格者数954名、合格率15.1%という結果でした。前年の2024年が合格率12.4%だったことを考えると、2.7ポイントの上昇は一見すると「易化した」ように見えます。


しかし注意が必要です。


全科目受験者に限定すると合格率は13.9%で、科目免除者を含めた全体の数字とは異なります。受験者数は6,000人台で安定していますが、合格率は年度によって10%から24%まで大きくバラつくのが特徴です。2023年の第57回試験では合格率24.2%と比較的高めでしたが、翌年は12.4%まで低下しており、難易度の予測が困難な試験といえます。


この数字から見えるのは、「基礎力だけでは通用しない試験」という現実です。


通関士試験2025で難易度が上がった科目

2025年の試験で最も受験者を苦しめたのは通関実務でした。SNS上では「通関実務の難化」が試験直後から話題となり、「計算処理速度と正確な法条理解の両立が求められた」という声が相次ぎました。


参考)【解答速報】第59回 通関士試験 2025年 難易度・合格ラ…

具体的には何が変わったのでしょうか?
計算問題の量が増加し、過去問で見たことのない新形式の問題が登場したのです。関税法と通関実務の一部で新形式問題が出題され、多くの受験者を驚かせました。通関業法は比較的対策しやすく得点源にできた一方、関税法等でも細かい条文理解を問う問題が目立ち、「見覚えのない問題が出た」という感想が多数寄せられています。

予想合格ラインは通関実務が27〜29点(45点満点)と、前年比で2点低く設定されました。これは問題の難度が高かったことを裏付けています。

通関士試験2025の合格基準点と採点の厳格化

通関士試験の合格基準は、各科目で60%以上の得点が必要です。具体的には通関業法45点中27点以上、関税法等60点中33点以上、通関実務45点中27点以上となります。


つまり3科目すべてで6割を超える必要があります。

2025年の試験では、この基準に一切の救済措置がありませんでした。合格率は15.1%に回復しましたが、「たとえ1科目でも59%以下なら即不合格」という厳格な採点基準が適用されたのです。過去には難易度調整のための補正が行われることもありましたが、2025年は補正なしの厳しい結果となりました。

3科目の合計点が90点以上であっても、1科目でも60%未満があれば不合格です。この「足切り制度」が通関士試験の難しさを象徴しています。


参考)通関士合格への勉強時間の目安とは?勉強方法まで徹底解説|生涯…

通関士試験に必要な勉強時間と対策法

通関士試験の合格には、300〜400時間程度の勉強時間が必要とされています。基礎知識のインプットに約200時間、問題演習に約150時間、合計約350時間がひとつの目安です。


参考)【通関士】合格するにはどのくらい勉強時間が必要ですか?


ただしこれは最低ラインです。


法律や貿易の知識が初めての場合は、最低でも400時間は必要だと考えましょう。ある合格者は「過去問は9割を常に取れるレベルまで高めて、それでも本番でどうにか6割をキープできた人が合格する試験」と証言しています。8割を狙う準備をして初めて本番で6割に到達できるという厳しい現実があります。


参考)通関士試験の通信講座で、5万円をドブに捨てた話。|たかぎぶそ…


対策のポイントは過去問の徹底演習です。通関業法は過去問5年分を3回転すれば十分ですが、通関実務は事前教示特恵関税、EPAなどの頻出分野を過去問で訓練する必要があります。過去問だけでは対応できない新形式問題に備えて、法令の趣旨や事例理解を深めることが鍵になります。


参考)【通関士試験】受験勉強中意識していたこと|ellie


通関士試験2025で注目された法改正ポイント

2025年の通関士試験は、2025年7月1日時点で施行されている法令に基づいて実施されました。重要な改正点として、特例輸入者が関税の納期限を延長する際の担保提供の要件が大きく変更されています。


参考)2025年法令改正情報

これまで特例輸入者は納期限延長時に必ず担保を提供しなければなりませんでしたが、この規定が見直されました。また、懲役刑と禁錮刑が拘禁刑に一本化されたことも注目すべき改正点です。


法改正情報を確認せずに試験対策すると危険です。


輸入の許可前における貨物の引き取り(BP承認)は毎年1問出題されており、関税の修正申告更正の請求も頻出分野として知られています。通関業の許可、通関士の設置・審査、監督処分や懲戒処分といった通関業法の基本事項も繰り返し出題されます。


参考)通関士試験の通関業法で合格点を勝ち取る勉強法


法改正対策を怠ると、試験に出ない範囲を無駄に勉強してしまう可能性があります。予備校の法改正情報や税関のホームページで最新情報を確認することが合格への近道です。


アガルート通関士試験の合格率推移と難易度分析
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