危険物乙4過去問で合格率を高める勉強法と出題傾向

危険物乙4の過去問対策は通関業務従事者のキャリアアップに必須。合格率30%台の難関試験を突破するための頻出問題、勉強時間の目安、効率的な暗記法を解説します。過去問演習だけで本当に合格できるのでしょうか?

危険物乙4過去問の活用法

過去問を3回繰り返すだけで不合格になります。


この記事のポイント
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合格に必要な勉強時間は40~60時間

1日2時間の学習で1~3ヶ月が目安。通関業務との両立には計画的な時間配分が重要です。

⚠️
合格率は30~40%の難関試験

全科目60%以上の正答が必須。物理化学で60点未満だと法令90点でも不合格になります。

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過去問演習と頻出パターンの暗記が鍵

引火点・発火点が低い危険度の高い物質が出題されやすい。 語呂合わせで効率的に覚えましょう。

危険物乙4過去問の出題傾向と頻出問題


危険物乙4の試験は法令15問、物理・化学10問、性質・消火10問の計35問で構成されています。試験時間は2時間ですが、35分経過すると途中退室が可能です。


参考)危険物取扱者乙種4類とは?試験概要、合格難易度、役立つ業種ま…


過去問を分析すると、引火点や発火点が低い危険度の高い物質に関する問題が繰り返し出題されています。特に特殊引火物(二硫化炭素、ジエチルエーテル、アセトアルデヒド、酸化プロピレン)は頻出です。


参考)危険物乙4の語呂合わせ・覚え方54選!危険物乙4受験者は必ず…


通関業務従事者にとって、第4類危険物の理解は輸入貨物の他法令手続きでも役立ちます。引火性液体の輸入申告時には消防法の確認が必要です。

第4類危険物の品名は「特殊引火物」「第1石油類」「アルコール類」「第2石油類」「第3石油類」「第4石油類」「動植物油類」の7つです。アルキルアルミニウムは第3類なので第4類には該当しません。


参考)https://www.shoubo-shiken.or.jp/content/kikenbutsu_otsu4.pdf


つまり品名の分類が基本です。


過去問では類を異にする危険物の混載に関する問題もよく出ます。「類を異にする危険物の混載はすべて禁止」という選択肢は誤りで、一定条件下では混載可能です。


参考)2026/02/05 試験:乙4危険物 模擬試験 eラーニン…


危険物乙4の合格率と勉強時間の目安

危険物乙4の合格率は令和4年度31.9%、令和5年度32.0%と、2年連続で30%台前半まで低下しています。他の危険物取扱者試験の合格率が60%超であることを考えると、乙4だけが突出して難しいことがわかります。


参考)なぜ危険物乙4試験は難しくなった?合格率の推移と一発合格のた…

合格に必要な勉強時間は40~60時間が一般的です。1日2時間勉強すれば、単純計算で20~30日(約1ヶ月)での合格が可能です。


参考)https://www.sat-co.info/blog/dangerous-goods-handler-otsu4-time/


勉強期間の目安は以下の通りです。


参考)危険物乙4の勉強方法を徹底解説!合格までの完全ロードマップ …

学習期間 1日の学習時間 向いている人
30日間 2時間 短期集中型・基礎知識あり
45日間 1.5時間 標準的・バランス重視
60日間 1時間 じっくり型・初学者

合格基準は全科目で60%以上の正答です。法令で12/15問(80点)、物理化学で7/10問(70点)、性質消火で9/10問(90点)正解しても、物理化学が60点未満なら不合格になります。


参考)危険物取扱者 乙四に挑戦した時の話|Dice.K


全科目60%以上が条件です。


通関業務と並行して学習する場合、通関士試験の勉強時間(一般的に300~500時間)と比べると、危険物乙4は短期集中で取得しやすい資格といえます。


危険物乙4過去問の効果的な解き方

過去問演習で最も重要なのは「繰り返し解くことで知識を定着させる」ことです。1ヶ月40時間の勉強で合格した事例では、テキスト1冊と過去問題集1冊を使い、問題集を繰り返し解く方法が採用されています。


参考)【1ヶ月40時間で合格】危険物乙4に合格できる勉強方法を紹介…

ただし、過去問を3回繰り返すだけで満足すると不合格のリスクが高まります。試験では見たことがない初見問題が必ず出題されるためです。

初見問題への対応力が必要です。


効果的な解き方のポイントは以下の通りです。


法令分野では、届出期限の違いに注意が必要です。仮貯蔵・仮取扱の承認申請、品名・数量・指定数量倍数の変更承認申請、位置・構造・設備の変更許可申請は「10日前まで」に手続きが必要です。一方、製造所等の用途廃止、危険物保安統括管理者の選任・解任は「遅滞なく」届出ればよいのです。


参考)https://birukanri.site/kikenbutuotsu4/hourei/


危険物乙4の通関業務への活用

危険物取扱者乙4の資格は、通関業務従事者のキャリアにおいて実務的な価値があります。輸入申告時に他法令手続きが必要な貨物には、消防法の規制対象である危険物が含まれるためです。

タンクローリー運転手の事例では、乙4資格があれば1人での配送荷卸業務が可能ですが、未取得だと2人体制が必要になります。


これは人件費に直結する問題です。



参考)危険物乙4って難しい?一夜漬けでも合格できる?|危険物取扱者…

人件費が2倍になります。


通関業務でも同様に、危険物の知識があれば輸入通関時の法令チェックがスムーズになります。特に引火性液体(第4類)の輸入は頻繁にあるため、乙4の知識が役立つ場面は多いでしょう。


ボイラーを使う施設では重油(第4類)の貯蔵・取扱いが頻繁にあり、乙4資格が必要とされます。物流倉庫や保税地域でも同様のケースが考えられます。

通関業務と危険物取扱者の両方の知識を持つことで、輸入貨物の適法性判断や顧客へのアドバイスがより的確になります。関税法だけでなく消防法の観点からも貨物をチェックできるためです。


危険物乙4の資格があれば、危険物を扱う製造所等で危険物保安監督者になることも可能です(ただし乙4では第4類のみ)。灯油やガソリンだけを扱う施設なら乙4で対応できますが、鉄粉や金属粉も扱う施設では乙4だけでは不十分です。

危険物乙4過去問で狙われやすい引火点と指定数量

引火点と指定数量は、危険物乙4の試験で最も頻出する暗記事項です。引火点は「可燃性の蒸気を発生する最低温度」で、この温度が低いほど危険度が高くなります。


参考)危険物乙4でよく出る問題・頻出問題52選!丁寧な解答・解説付…


ガソリンの引火点はマイナス40℃、発火点は300℃です。覚え方は「ガソリンおっさんマヨネーズ」(ガソリン=オレンジ色、発火点300℃、引火点マイナス40℃)。

引火点の分類は以下の通りです。

  • 特殊引火物:引火点-20℃以下かつ沸点40℃以下、または発火点100℃以下
  • 第1石油類:引火点21℃未満
  • 第2石油類:引火点21℃以上70℃未満
  • 第3石油類:引火点70℃以上200℃未満
  • 第4石油類:引火点200℃以上250℃未満

重油の発火点は250℃以上です。語呂合わせは「重油は濁る」(重油=発火点は250℃以上)。

指定数量は危険性を算定する基準で、危険性が高いほど指定数量は少なく設定されています。第4類の指定数量は「指定されたご(50)じら(200)とお(1,000)ふ(2,000)ろ(6,000)」で覚えます。


参考)https://otu4-plus.com/pdf/decree.pdf


  • 特殊引火物:50L
  • 第1石油類:200L(非水溶性)、400L(水溶性)
  • アルコール類:400L
  • 第2石油類:1,000L(非水溶性)、2,000L(水溶性)
  • 第3石油類:2,000L(非水溶性)、4,000L(水溶性)
  • 第4石油類:6,000L
  • 動植物油類:10,000L

これらの数値は過去問で繰り返し出題されるため、確実に暗記する必要があります。移動タンク貯蔵所のタンク容量は30,000L以下で、危険物保安監督者の選任は不要です。


一般財団法人消防試験研究センターの公式過去問(PDF)では、実際の出題形式を確認できます
危険物乙4でよく出る問題52選(詳細な解答・解説付き)では、頻出問題をまとめて演習できます




乙種4類 危険物取扱者試験 令和6年版