BLに記載されたshipper名がInvoiceと違っても輸入通関は通ります。
Shipper(シッパー)とは、船荷証券(B/L: Bill of Lading)に記載される荷送人のことです。運送人である船会社と運送契約を結び、貨物の運送を委託した者を指します。
参考)SHIPPER - 貿易用語集 - - 内外トランスライン…
通常、輸出者がshipperとして記載されます。B/Lのshipper欄には輸出者の名前と住所が明記され、貨物を発送する当事者であることを証明します。
参考)https://hiyokkool.com/consignee/
実務では、フォワーダーがshipperとして記載されるケースもあります。これは複合輸送や三国間貿易で発生する特殊なパターンです。
参考)무역&유통 No.1 래딕스코퍼레이션 : 네이버 블로그
shipperはB/L発行時に船会社から貨物受領証を受け取る立場です。オリジナルB/Lは通常3通発行され、shipperが国際郵便で輸入者に送付します。
B/Lに記載されるshipper情報には、会社名・住所・連絡先が含まれます。これらの情報は運送契約の証拠として法的効力を持ちます。
記載内容の正確性が極めて重要です。shipperの名称や住所に誤りがあると、税関審査が長引く原因になります。
InvoiceとB/Lでshipper名が異なる場合、輸入通関時に仕出人の選択が問題になります。どちらを仕出人とするかで税関手続きが変わるためです。
参考)BLのシッパーとinvoiceのシッパーが異なります。輸入通…
三国間貿易では特に注意が必要です。インボイスとB/Lの双方でshipper情報が一致しているか確認してください。名義貸しなど不正な記載は後のトラブルの元になります。
参考)三国間決済のインボイスとB L整合性を確保するデータチェック…
B/Lのドラフト段階での確認が推奨されます。通関業者やフォワーダーが下書きを作成しますが、最終確認は発送者の責任です。
正規のB/Lは確認後に発行されます。
ShipperとConsigneeは対となる概念です。Shipperは荷送人、Consigneeは荷受人を意味します。
B/L上では両者が明確に区別されて記載されます。Shipper欄には通常輸出者の名前と住所、Consignee欄には輸入者または銀行の名前が入ります。
信用状取引(L/C)では、Consignee欄に「TO ORDER」と記載されることがあります。この場合、貨物の所有権を柔軟に移転できる指図式B/Lになります。
同じ会社がShipperとConsigneeになることもあります。例えば、自社の海外拠点に貨物を送る場合などです。
法的には問題ありません。
参考)Reddit - The heart of the inte…
通関実務では、両者の情報が他の船積書類と一致しているか確認します。不一致があると税関で指摘を受け、手続きが遅れる可能性があります。
参考)「三国間貿易」でのインボイス(送り状)作成で気をつけるポイン…
B/Lの記載ミスは輸送遅延や追加コストを引き起こします。税関申告時、B/Lと実際の貨物情報が一致しないと審査が長引きます。
港での長期留め置きは保管料や遅延料の発生につながります。これは東京ドーム5つ分の倉庫に何十個ものコンテナが滞留するようなイメージです。
Consigneeが輸入国に不在の場合、貨物の引き取りができなくなります。この状況は貿易取引において非常に深刻な問題です。
ミスを発見したら、すぐに船会社またはフォワーダーに連絡してください。訂正が必要な箇所と正しい情報を明確に伝える必要があります。
訂正B/L(コレクテッドB/L)の発行を依頼することになります。ただし、実際にはB/Lの訂正は非常に困難です。費用と時間がかかるため、発行前の確認が何より重要ということですね。
関係者への情報共有も欠かせません。荷受人、銀行などに訂正されたB/Lの情報を速やかに伝えてください。
要注意!船荷証券(B/L)の記載ミスが引き起こす輸送トラブル
B/L記載ミスの具体的なパターンと税関での影響について詳しく解説されています。
Surrendered B/L(サレンダー)では、shipperの役割が変化します。日本-韓国や日本-中国間の貿易では船が早く着きすぎるため、オリジナルB/Lの郵送が間に合わないケースがあります。
サレンダー処理により、shipperは元地でB/L原本を船会社に返却します。これで輸入者はB/L原本なしで貨物を引き取れるようになります。
オリジナルB/Lの紛失リスクも考慮すべきポイントです。郵送中に紛失すると貨物の引き取りができなくなります。LOT郵送(数回に分けた郵送)で事故確率を減らす対策があります。
一つのコンテナに複数のshipperを記載することは原則できません。shipper、consignee、B/L、輸出許可書を完全に2つに分けた形で積むことは実務上困難です。
参考)海外にコンテナで輸出する時、一つのコンテナにシッパー、コンサ…
Clean B/LとFoul B/Lの違いもshipperに影響します。Foul B/Lは貨物に損害や数量過不足がある場合にリマークが記載されたもので、shipperの責任問題に発展する可能性があります。
つまりクレームの証拠になるということです。
参考)船荷証券(B/L)について
Charter Party B/Lでは、shipperの責任範囲が通常のLiner B/Lと異なります。傭船契約に基づいて発行されるため、運送条件が特殊になります。
船荷証券(B/L)ってどんな書類?英語の記載項目の意味を解説
B/Lの各記載項目について実務者向けに詳しく説明されている参考資料です。