佐川急便のチャーター便を使えば、関税込みの輸入品も玄関先1回で全額受け取れます。
チャーター便というと「高そう」というイメージを持ちがちですが、軽車両であれば6,000円〜という価格帯から利用できます。これは宅配便で複数口を送るのと変わらないか、場合によってはむしろ安く済む金額です。
佐川急便のチャーター便は、大きく分けて「軽チャーター(軽マッチング)」「飛脚チャーター便(2t・4t・10t)」「飛脚小口チャーター便」「飛脚パレットチャーター便」の4タイプに分かれています。それぞれの料金目安を以下の表にまとめました。
| 車種・プラン | 料金目安(半日) | 料金目安(1日) | 積載目安 |
|---|---|---|---|
| 軽チャーター(軽マッチング) | 6,000円〜(距離変動) | — | 段ボール小 約46個/350kgまで |
| 2t車(飛脚チャーター便) | 約13,000〜20,000円 | 約22,000〜35,000円 | 積載量約2,000kg |
| 4t車(飛脚チャーター便) | 約22,000〜35,000円 | 約40,000〜60,000円 | 積載量約4,000kg |
| 10t車(飛脚チャーター便) | — | 約60,000〜100,000円〜 | 積載量約10,000kg |
上の表はあくまで目安であり、走行距離・日時・立ち寄り先の数・オプションの有無によって実際の金額は変わります。たとえば、東京〜大阪間(約500km)を4t車でチャーターした場合、標準的な運賃の目安は約5〜7万円程度です。一方で同じ区間でも、深夜・早朝の配送や時間指定を加えると追加料金が発生するため、最終見積もりは必ず担当営業所に確認するのが原則です。
軽チャーター(軽マッチング)は佐川が提供するWebベースの即日手配サービスで、24時間365日対応・深夜割増なしという特徴があります。15分単位の時間指定も可能なので、急な輸入品の転送先への配送にも活用しやすいです。
「同じ距離なのに、前回と今回で金額が違う」という声をよく聞きます。これは料金が複数の変動要素で決まる仕組みになっているためです。結論はシミュレーションより早めに見積もりを取ることが条件です。
以下が料金に影響する主な要素です。
特に見落とされやすいのが「高速道路実費」と「人工費」の2点です。見積もり書に「運賃別途」と記載されていた場合、最終金額が当初の想定より3〜4割増しになることもあります。これは痛いですね。見積もり段階で「高速代・荷役費込みの総額はいくらになるか」を必ず確認しておきましょう。
また、法人顧客であれば「売掛(月締め請求)」での支払いが可能です。一方、個人の場合は現金・クレジットカード・QRコード決済による元払いのみとなっています。
輸入品を通関後に国内で転送・再配送する場面では、「飛脚小口チャーター便」が選択肢として浮上します。この便は、通常の宅配便では取り扱えない「3辺合計260〜500サイズ・50kgまで」の大型荷物を、宅配便と同じリードタイムで運べる積み合わせサービスです。
貸し切りチャーターと比べると、積み合わせによる低コストが最大の特徴です。たとえば、海外から輸入した大型機材(ロボット・計器・車のバンパーなど)を通関後の保税倉庫から工場に送り届けるといった用途に向いています。
ただし、次の点には注意が必要です。
輸入ビジネスを行う事業者が「通関後の国内ラストワンマイル」を効率化する場面で、飛脚小口チャーター便は費用対効果の高い選択肢になります。
佐川公式の飛脚チャーター便に関する詳細は以下から確認できます。
【佐川急便公式】飛脚チャーター便の概要・関連サービス一覧(飛脚小口チャーター便・飛脚パレットチャーター便の仕様や積載条件も掲載)
輸入品を受け取る際、多くの人が「税関に自分で行って関税を払うのか」と思い込んでいます。これは誤解です。
実際には、佐川急便を含む国内の配送業者が輸入通関の際に関税・消費税を立替払いします。その後、配達員が玄関先で「関税〇〇円、消費税〇〇円、合計〇〇円です」と金額を伝え、その場で現金・電子決済などで精算する仕組みになっています。税関に自分で出向く必要はゼロです。
さらに注目すべきは、SGホールディングスグループの佐川フィナンシャルが提供する「SAGAWA 輸入関税等立替サービス」です。このサービスは通関業者向けのもので、無担保で最大500万円(要審査)まで関税等を立替え、後日一括請求するというものです。輸入関税だけでなく、輸入消費税・地方消費税・船社/航空会社への運賃・通関料・取扱料金まで広く対象にしています。通関コストのキャッシュフロー管理に悩む輸入事業者には大きなメリットになります。これは使えそうです。
個人が輸入品を受け取る際の関税の目安についても整理しておきます。
関税の仕組みを詳しく解説した参考ページはこちらです。
海外輸入品にかかる関税の払い方を徹底解説(玄関先での支払い方法・DHLやFedExとの違い・免税ラインの計算方法なども網羅)
チャーター便は料金が固定ではなく、交渉・工夫の余地がある点が宅配便との大きな違いです。関税コストを含めたトータルの輸送費用を抑えるために、以下の3つのポイントは特に有効です。
① 帰り便(バック便)を活用する
チャーター便は「行き」の料金しか払っていないのに、トラックは「帰り」も走ります。この帰り便(空荷で戻る車両)を他の荷主と共有することで、輸送コストを大幅に削減できる場合があります。担当営業所に「帰り便の活用はできますか?」と一言相談するだけで、条件次第では料金が半額近くになるケースもあります。
② パレット化でまとめて1チャージに収める
飛脚パレットチャーター便は「3辺合計 幅1.1m×奥行1.1m×高さ1.2m・重さ300kgまで」のパレット1枚に収まる荷物であれば、規定内ならどれだけ積んでも同一料金です。輸入品を通関後にパレット1枚にまとめれば、荷物が多くても追加料金が発生しません。これは条件が合えば非常にお得な使い方です。
③ 定期契約・法人割引を打診する
月に複数回チャーター便を使う場合、法人口座を開設して定期利用を申し出ることで割引交渉が成立するケースがあります。担当セールスドライバーに「月〇回の定期利用を考えているが、単価を見直せないか」と相談してみることが第一歩です。
| 節約テクニック | 期待できる効果 | 注意点 |
|---|---|---|
| 帰り便の活用 | 最大30〜50%のコスト削減 | スケジュールの制約あり |
| パレット化(飛脚パレット) | 個口増加でも料金固定 | 重さ300kg・サイズ制限あり |
| 定期契約・法人割引 | 月間コストの圧縮 | 口座開設と継続利用が条件 |
| 繁忙期を外した発注 | 10〜30%の差が出ることも | 年末・3月は避けるのが無難 |
輸入ビジネスで関税コストを計算する際、「商品原価+関税+国内チャーター便料金」のトータルで収支を考えることが基本です。チャーター便料金を1〜2割削減できれば、1回の輸送で数千〜数万円の差が積み上がることになります。
佐川公式の輸送料金確認ページはこちらです。
【佐川急便公式】輸送料金シミュレーター(宅配便・飛脚チャーター便の料金を発着地域・サイズ・重量で試算できます)