IMDGコード一覧で学ぶ危険物クラスと通関実務

IMDGコード一覧とは何か、9つのクラス分類から国連番号の調べ方、最新改正まで通関業務に直結する情報を網羅。申告ミスによる船積み拒否リスクを避けるための知識、あなたは本当に把握できていますか?

IMDGコード一覧を理解して通関リスクを減らす

📦 この記事の3つのポイント
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IMDGコードは9クラス・約3,000品目

UN0004〜UN3560まで約3,000種類の危険物が番号付きでリスト化されており、クラスを誤ると船積み拒否や罰則の対象になります。

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2024年最新改正(第42-24改正)が発効済み

IMDGコードは定期的に改訂されます。古いクラス情報のまま申告すると違反になるケースがあり、最新版の確認が必要です。

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国内法「危告示」との対応が必須

IMDGコードのクラス分類と国内の危険物船舶運送規則(危告示)の分類は完全一致しないため、並行確認が通関実務の基本です。


クラスの判定を「これたぶん無難だろう」で済ませると、船会社に船積み拒否されて輸出スケジュールが数日単位で崩れます。


IMDGコードとは何か・通関業従事者が押さえる基礎



IMDGコード(International Maritime Dangerous Goods Code)は、国際海事機関(IMO)が策定した海上危険物輸送の国際規程です。 日本では「危険物船舶運送及び貯蔵規則(危告示)」がこれを国内法に落とし込んでおり、海上輸送の危険物申告はこの2つを並行して確認することが基本になります。 jastpro(https://www.jastpro.org/files/libs/950/202106151005196939.pdf)


国連は危険物すべてに固有の番号(UN番号・国連番号)を割り当てており、現在UN0004からUN3560まで、例外的なUN8000も含めると約3,000種類がリスト化されています。 その数はA4一枚に収まるどころか、専用の冊子1冊分を超えます。これが「一覧」を把握する難しさの本質です。 un-no-un-number(https://www.un-no-un-number.com)


通関申告の現場では、このUN番号に対応するクラスと梱包グループ(Packing Group)を正確に特定することが求められます。 SDSの確認、製造業者への問い合わせ、またはNITEのCHRIPデータベースを活用してUN番号を特定するのが現実的なアプローチです。 chemtrec(https://www.chemtrec.com/ja/risosu/burogu/chuxinzhenotamenoimdgweixianwunohaishangshusongnitsuitezhitsuteokuhekikoto)


IMDGコード一覧・9つのクラスと代表品目

IMDGコードは危険物を以下の9クラスに分類しています。 marineinsurance(https://marineinsurance.jp/maritime_wiki/terms/dangerous-goods-class/)


| クラス | 分類名 | 代表品目例 |
|--------|--------|-----------|
| Class 1 | 火薬類 | 爆薬、花火、起爆剤 |
| Class 2 | ガス類 | LPG(2.1)、炭酸ガス(2.2)、塩素ガス(2.3) |
| Class 3 | 引火性液体類 | エタノール、塗料、燃料 |
| Class 4 | 可燃性固体類 | マグネシウム粉末、硫黄(4.1)、自然発火性物質(4.2) |
| Class 5 | 酸化性物質・有機過酸化物 | 過酸化水素、硝酸アンモニウム |
| Class 6 | 毒物類・感染性物質 | 農薬、病原体サンプル |
| Class 7 | 放射性物質 | 医療用放射性同位元素 |
| Class 8 | 腐食性物質 | 硫酸、水酸化ナトリウム |
| Class 9 | その他危険物 | リチウムイオン電池(UN3480)、ドライアイス |


Class 9は「その他」と聞くと軽く見られがちですが、リチウムイオン電池はこのクラスに属します。 リチウム電池関連の申告ミスは近年急増しており、船会社による積み付け拒否の主要原因の一つになっています。軽視できません。 hz-containers(https://hz-containers.com/ja/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/imdg-code-%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E5%8E%9F%E5%89%87%E3%81%A8%E6%9C%80%E6%96%B0%E3%81%AE%E5%A4%89%E6%9B%B4/)


梱包グループ(PG)はクラス内の危険度ランクを示します。PG I(高危険度)・PG II(中程度)・PG III(低危険度)の3段階があり、使用できる容器規格が変わるため、PGの見落としはそのまま違反になります。 chemtrec(https://www.chemtrec.com/ja/risosu/burogu/chuxinzhenotamenoimdgweixianwunohaishangshusongnitsuitezhitsuteokuhekikoto)


IMDGコード一覧の調べ方・UN番号から正確にクラスを特定する手順

品目のクラスを特定するには次の手順が効率的です。


1. SDS(安全データシート)を製造業者から入手する — SDSのセクション14「輸送上の注意」にUN番号・クラス・PGが記載されています jetro.go(https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-010148.html)
2. NITEのCHRIPで確認する — 独立行政法人製品評価技術基盤機構が運営する化学物質総合情報提供システムで国連番号等を確認できます jetro.go(https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-010148.html)
3. IMO公式のIMDGコード危険物リスト(DGL)を参照する — 各UN番号に対応した18列の情報(UN番号・公式輸送品目名・クラス・副次危険性・PG・特別規定等)が収録されています hz-containers(https://hz-containers.com/ja/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/imdg-code-%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E5%8E%9F%E5%89%87%E3%81%A8%E6%9C%80%E6%96%B0%E3%81%AE%E5%A4%89%E6%9B%B4/)
4. 国内法(危告示)との対応を確認する — IMDGコードのクラスと国内の分類には差異があるため、必ず危告示側もチェックします webciss.sankyu.co(https://webciss.sankyu.co.jp/portal/j/asp/newsitem.asp?nw_id=3447)


公式輸送品目名(PSN:Proper Shipping Name)はIMDGコードに記載された正式名称です。 商品名や一般名称をそのまま申告書に書くのは誤りであり、PSNに対応した名称に置き換える必要があります。これが盲点になりやすいポイントです。 chemtrec(https://www.chemtrec.com/ja/risosu/burogu/chuxinzhenotamenoimdgweixianwunohaishangshusongnitsuitezhitsuteokuhekikoto)


国連番号のリスト一覧と検索|危険品の輸出に必要なクラスとUN番号を確認できる実務向けサイト(un-no-un-number.com)


危険物国際輸送における留意点(JETRO)|SDS入手先・CHRIP活用法など通関実務に直結する情報


IMDGコード一覧・最新改正で変わった主な点(2024〜2025年)

IMDGコードは2年ごとに改正が行われ、強制適用日が定められています。古いクラス情報や梱包規定のまま申告し続けると、最新改正後に「規定外」と判定されるリスクがあります。改正内容の継続把握は義務に近い実務です。


2023〜2025年に適用された改正では、大型容器(400kg/450Lを超え3,000L以下の容器)に関する質量・容量制限の規定が明確化されました。 改正前は制限の適用可否が曖昧で取り扱いが不明瞭な状態でした。 shinken.or(https://www.shinken.or.jp/wp-content/uploads/2022/10/gaiyo20231021.pdf)


新日本検定協会・2025年改正の概要PDF|IMDGコード最新改正ポイントをまとめた実務参考資料


IMDG Code – 基本原則と最新の変更|DGLの18列構造と直近改正内容の解説


IMDGコードと航空・陸上輸送との違い・通関時に混同しがちな落とし穴

海上輸送のIMDGコードと、航空輸送のIATAデンジャラスグッズ規則(DGR)は別の規程です。 同じUN番号の品目でも、海上と航空では使用できる容器、制限量、必要書類がすべて異なります。 un-no-un-number(https://www.un-no-un-number.com)


つまり航空便で通関経験がある品目だからといって、海上輸送でも同じ要領で処理できる前提は危険です。特に航空では搭載禁止でも海上なら条件付きで輸送可能なケース、逆に海上では禁止クラスの品目が航空規則では許容されているケースもあります。どちらかのモードだけに慣れた担当者が他モードを担当する際に判断ミスが起きやすい。


国内輸送(陸上)の危険物安全管理法によるクラス分類(Class 1〜6)はIMDGコードの9クラスとは体系が異なります。 国内工場から港まで陸送する段階と、本船積み後の海上区間では適用規則が切り替わる点を意識しておくと申告書の記載ミスを減らせます。 webciss.sankyu.co(https://webciss.sankyu.co.jp/portal/j/asp/newsitem.asp?nw_id=3447)


通関担当者が見落としやすい・IMDGコード実務の盲点3選

現場でよくある見落としポイントを整理しておきます。


① 副次危険性(Secondary Hazard)の無視
IMDGコードの危険物リストでは、主クラス以外に副次危険性が設定されている品目があります。 副次危険性がある場合、ラベル貼付の種類が増えるだけでなく、積み合わせ制限(Segregation)の対象も変わります。申告書に主クラスしか記載しないと、船会社チェックで指摘を受けます。 nyktmarine(https://www.nyktmarine.com/service/original/imo.php)


② 特別規定(Special Provisions / SP)の見落とし
危険物リスト上にSPコードが付記されている場合、そのSPが別途条件や例外を定めていることがあります。 リチウム電池(Class 9)はSP188・SP230など複数の特別規定が絡み合っており、コードを確認しないまま一般の危険物申告と同じ手順で処理するとミスが発生します。これは盲点です。 jastpro(https://www.jastpro.org/files/libs/950/202106151005196939.pdf)


③ 改正年版の取り違え
IMDGコードは「第〇〇-〇〇改正」という形で版が更新されます。書類作成時に参照した版と、船会社・港湾当局が要求する版が異なるケースがあります。改正の強制適用日を都度確認する習慣をつけることが、トラブル回避の最短ルートです。 shinken.or(https://www.shinken.or.jp/wp-content/uploads/2022/10/gaiyo20231021.pdf)


化学物質の同定に不安がある場合は、NITEのCHRIPや製造元のSDS確認を起点に据える。この流れを業務フローに組み込むだけで、申告のやり直しリスクを大幅に減らせます。 jetro.go(https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-010148.html)


国土交通省 海事局|危険物の海上運送等に係る安全対策の公式ページ・国内規制との関係を確認できる






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