荷印とは|シッピングマーク書き方と記載事項の基本

通関業務で必須となる荷印(シッピングマーク)について、その意味や役割、記載すべき事項や書き方の基本を解説します。混載便での貨物特定やトラブル防止に不可欠な荷印を正しく理解できていますか?

荷印とは

荷印がない貨物は通関できません。


荷印の3つのポイント
📦
貨物を特定する目印

輸出入される貨物の外装に記載する記号や番号で、混載便での識別に使用

📋
書類との照合に必須

インボイス、パッキングリスト、B/Lなど全ての貿易書類に同一内容を記載

通関業者が判別基準にする

CFS倉庫や通関業者は荷印を見て貨物を仕分け、内容確認を実施

荷印の意味と役割


荷印とは、輸出入される貨物の外装に記載する記号や番号のことです。シッピングマーク(Shipping Mark)またはケースマーク(Case Mark)とも呼ばれ、貨物の輸送において目印として利用されます。


参考)荷印(Shipping Mark)とは?書き方やサンプルをご…


荷印は特に混載便において輸出品や輸入品を特定する役割を果たします。港のCFS倉庫や通関業者は、この荷印を参照して貨物を判別し、荷印に基づいて書類と内容が一致しているか確認します。


つまり荷印が基本です。



参考)http://www.rubiconem.com/blog/cat19/000525.html


荷印の主な目的は以下の3つに大別されます。第一に、梱包された貨物の中身を外から判断すること。第二に、梱包された貨物の仕分けを容易にすること。第三に、梱包及び保管の際に必要とされる貨物の取扱上の指示および注意を、貨物の外箱から容易にわかるようにすることです。これらの機能により、税関検査や商品の受け取りにおいて、荷印があることでスムーズな進行が期待できます。


参考)荷印、Shipping Mark 貿易用語を説明します


荷印が記載される書類と表示場所

荷印は貨物本体の外装だけでなく、複数の貿易書類に記載されます。具体的には、送り状(Invoice)、梱包明細書(Packing List)、船荷証券(B/L)または航空貨物運送状(AWB)、保険証券原産地証明書、税関申告書類などです。すべての書類で内容が一致していることが条件です。


参考)シッピングマーク(荷印)?何を記載するの?

貨物本体への表示に関しては、すべて荷印は外装の2面以上に刷り込むことが厳しい取決めとされています。輸送する貨物の荷姿にもよりますが、段ボール箱や機械ボディーの外側などのような見やすい場所に、輸送する貨物を特定できるように貼ります。


貨物を特定できる表示が原則です。



参考)貿易事務のプロが教える「荷印」の役割について


運送人は運送契約の中で、荷印の欠如・不明・抹消などによって生じた貨物事故については一般に免責としています。どういうことでしょうか?荷印がないことや不明瞭なことが原因で発生したトラブルについて、運送会社は責任を負わないという意味です。これは通関業務従事者にとって、荷印の重要性を認識すべき大きな理由となります。


参考)輸出荷印 シッピング・マーク

荷印が不要なケース(N/M表記)

荷印がない場合の表記方法も定められています。荷印がない場合は「Unmarked」「No Mark(N/M)」または「NIL」と記載します。Air Mailなどの場合では、「As addressed」、「Fully Addressed」との記載でも問題ありません。


参考)N/M是什么意思_N/M外贸含义详解与作用_出海网


N/Mは外贸行业(貿易業界)で「没有唛头」(No Marks)を意味する一般的な略語です。これは貨物包装上に標識や運送標記がない状況を説明するために使われます。整櫃運輸(FCL:フルコンテナ輸送)の際、売り手が貨物外部に荷印を標注しないことを選択する場合に発生します。


N/Mが基本です。



ただし、報関単(通関申告書)、提単(船荷証券)などの書類上でN/Mを使用する際は、すべての関連文書上の情報が一致していることを確保する必要があります。荷印情報が不一致の場合、海関查验(税関検査)の遅延を招き、さらには貨物の正常な受取りに影響を及ぼす可能性があります。


これは使えそうです。


荷印の記載事項と構成要素

荷印には決まった書き方があるわけではありません。基本的には荷印を見た人が必要な事項がわかるような書き方であれば大丈夫です。しかし、一般的に記載される項目は以下の通りです。


主マーク(社名など)は、荷主または荷受人を表す略語です。仕向け地、注文番号(PO No.)、ケースナンバーも必須項目です。複数の貨物がある時に連番を付けることで個数と梱包を特定します。


つまり識別が基本です。



貨物の原産地表示(例:Made in Japan)も重要な構成要素です。取扱上の注意(Care Mark)として、貨物の取り扱いに関する注意事項も記載されます。例えば「DANGEROUS」「This Side Up」などの表記が該当します。


総重量(Gross Weight)、純重量(Net Weight)、容積(Measurement)も記載事項に含まれます。これらの情報を見た人が、どの荷主の、どこ行きの、何番の貨物で、どのような取り扱いが必要か、どれくらいの重さと大きさかが一目でわかるようにすることが荷印の目的です。


荷印の実務での使われ方

輸出時の流れでは、輸入者より指示された「船積み指図(Shipping Instruction)」にしたがって作成されます。Shipping Instructionの「Marks&Numbers」という欄がシッピングマークに当たります。輸出者はこの指示をもとに、プロの梱包会社や貨物の出荷元に依頼して貨物にマークを記載します。


通関業者や港のCFS倉庫では、書類(船積指示書(S/I)・インボイス・パッキングリスト)とともに、荷印の記載内容を慎重に照合します。これにより貨物が正しいものであるか、書類と実物が一致しているかを確認します。


書類との一致が原則です。



実務上、荷印は通常輸出貨物において、輸出包装をほどこした貨物に主マークである記標と、買手の頭文字を組み合わせた荷印が付けられ出荷されます。この一連のプロセスで荷印は、貿易において非常に重要な役割を果たすツールであり、正確な情報と慎重な取り扱いが求められます。


通関業務従事者にとって、荷印は日常的に確認する重要な情報源です。混載便が増加している現代の貿易環境において、荷印による貨物の特定と書類との照合は、ミスのない通関手続きを実現するための基本中の基本と言えます。


JETRO:荷印(ケースマーク)の記載内容および記載方法の詳細解説
サンプラン:荷印の書き方やサンプル実例の紹介




荷造荷印改良ノ必要