冷凍品の賞味期限は製造者ではなく輸入業者が決定します。
輸入食品の賞味期限表示を行うのは輸入業者です。製造元が海外で設定した賞味期限をそのまま使うのではなく、日本での流通条件を考慮して改めて設定する必要があります。
参考)https://www.maff.go.jp/j/jas/hyoji/pdf/qa_ka_2_h2304.pdf
輸入業者は保存試験を実施し、科学的・合理的根拠に基づいて賞味期限を決定します。試験では官能試験、衛生試験、必要に応じて理化学試験を実施して品質評価を行います。
つまり科学的検証が必須です。
参考)https://www.reishokukyo.or.jp/wp-content/uploads/pdf/kigenhyouji.pdf
保存可能期間に対して安全係数を乗じて賞味期限を算出します。一般的な冷凍食品では0.7~0.8程度の安全係数が使われており、例えば15か月品質が保持される場合、0.8を掛けると賞味期限は12か月となります。
原産国で既に賞味期限が表示されている場合でも、日本の法令に基づく表示が別途必要です。表示方法は英国式(日/月/年)や米国式(月/日/年)で異なるため、輸入業者は正確な読み取りと日本語表示への変換を行う必要があります。
参考)輸入食品の製造年月日、賞味期限の確認方法を教えてほしい。|商…
海外産牛肉の一部では賞味期限が140日と設定されている事例もあり、国際競争力を考慮した期限設定が求められています。
競争力確保には長期設定が有利です。
参考)チルド船便輸出を目指した国産和牛の賞味期限設定に向けた検証
冷凍食品の輸入では、検疫所や防疫所による検査をクリアした後、税関から輸入許可を受けます。通関手続き完了まで保税倉庫での保管が必要となるため、この期間中の温度管理が品質に大きく影響します。
冷凍倉庫の保管温度は一般的に-18℃以下が求められます。日本冷凍食品協会は、冷凍食品の高い品質を保持する目的から品温を-18℃以下とする基準を維持しています。Codex(コーデックス)の国際的実施規範でも-18℃以下での保存が規定されています。
-18℃以下が国際基準です。
参考)https://www.reishokukyo.or.jp/news-public/2043/
温度帯による保存期間への影響は大きく、-18℃以下なら賞味期限通りまたはそれ以上の品質が保たれますが、-12℃~-18℃ではやや劣化が早まり、-12℃以上では劣化が加速します。
数度の違いが品質を左右します。
参考)冷凍食品の賞味期限が切れても大丈夫?安全に食べられる期間と劣…
冷凍倉庫は温度区分が細かく設定されており、F1は-24℃を超え-18℃以下、F2は-30℃を超え-24℃以下、F3は-35℃を超え-30℃以下などの区分があります。製品によってはさらに低い温度が必要な場合もあり、保管先の選定には注意が必要です。
参考)【冷凍倉庫を探している人注意】物流倉庫の温度帯とは?保管物に…
コールドチェーンの維持は製造から消費者に届くまでの一貫した温度管理を意味します。輸送中の温度管理はもちろん、保税倉庫での保管時も規定温度の維持が絶対条件です。
冷凍食品として認定を受ける場合、日本冷凍食品協会が定める期限表示のガイドラインに従って保存試験を行い、賞味期限を設定する必要があります。食品の性質と包装形態によって保存期間は大きく異なるため、一律に「冷凍食品=約1年」とすることはできません。
参考)急速冷凍で加工した食品のことなら食品冷凍情報サイト「おいしい…
具体的な賞味期限の目安として、真空包装したエビ(生)は12か月、二枚貝・カキ(生)は4か月、魚フライは12~18か月、油ちょう前のコロッケは8~12か月、油ちょう済コロッケは12~18か月などの基準があります。
製品ごとの違いが顕著です。
調理冷凍食品の場合は12ヶ月後に設定されることが多く、生肉や魚介類の場合は半年程度のものもあります。適切な温度管理がなされていれば、これらの期限内で品質が保たれます。
製造年月日から3ヶ月を超えるものは「年月」での表示が認められています。これは保存性の高い冷凍食品において、日付まで細かく表示する必要性が低いためです。
表示の簡素化が可能です。
参考)【食材別一覧表まとめ】消費期限・賞味期限の設定方法を解説
冷凍食品の賞味期限は未開封で指定された保存方法を守った場合の期限であることを理解する必要があります。具体的には-18℃以下の冷凍庫で保存することが前提条件となっており、この温度帯では微生物の活動がほぼ停止するため長期保存が可能になります。
冷凍食品に関する輸入食品等試験成績証明書の有効期限は1年間です。この証明書を取得すれば、次回より同一製品は規格検査(自主検査)を受ける必要がなくなります。
参考)冷凍食品の輸入方法|国際物流・通関のアクセス・ジャパン株式会…
規格検査では細菌数、大腸菌群、大腸菌などの微生物検査や添加物の使用基準確認が行われます。初回輸入時にこれらの検査をクリアし、試験成績証明書を取得することで、以降の輸入手続きが大幅に簡素化されます。
証明書取得で効率化できます。
ただし証明書の有効期限は1年間のため、定期的な更新が必要です。製品の製造方法や原材料に変更があった場合は、新たに規格検査を受け直す必要があります。
輸入冷凍食品を扱う通関業務従事者は、この証明書の有効期限管理と更新タイミングを把握しておくことが重要です。期限切れの証明書では通関手続きがスムーズに進まず、荷主に迷惑をかけることになります。
仕入れ先に対して、製造方法や原材料の変更予定を事前に確認しておくことも実務上のポイントです。変更があれば再検査が必要となるため、輸入スケジュールに影響が出る可能性があります。
参考)冷凍食品を輸入したい!必要となる対応と書類について確認しよう
フローズンチルド商品とは、流通段階で適切に保存方法を変更する商品を指します。冷凍状態で流通した後、販売店で解凍して冷蔵状態で販売されるケースなどが該当します。
参考)https://www.label-bank.co.jp/blog/foodlabel/202004frozen-chilled-food
この場合、保存方法の変更に伴い、消費期限または賞味期限の表示変更が必要となります。例えば冷凍では1年ある賞味期限が、冷蔵で販売する場合は科学的・合理的根拠を持って賞味期限を再設定する必要があります。
再設定は義務です。
変更された保存方法及びこれに基づく新たな期限を改めて設定し、適切に表示し直さなければなりません。食品表示基準では「保存温度」の記載も求められるため、冷凍から冷蔵への変更時には表示内容全体の見直しが必要です。
解凍後の賞味期限は製品により大きく異なり、生菓子・半生菓子で解凍日+1日、焼き菓子で+30日、米菓+120日または+160日などの基準があります。
解凍後は大幅に短縮されます。
参考)https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sanki/soumu/attach/pdf/bunkakai_kako-36.pdf
通関業務従事者がフローズンチルド商品を扱う際は、最終的な販売形態を確認し、適切な賞味期限表示がされているかチェックする必要があります。表示ミスは食品表示法違反につながり、荷主や販売者に大きな損害を与える可能性があります。
参考リンク(冷凍食品の期限表示実施要領)。
日本冷凍食品協会 - 冷凍食品の期限表示の実施要領
参考リンク(輸入食品の賞味期限表示に関するQ&A)。
農林水産省 - 加工食品の表示に関する共通Q&A(第2集)

[訳あり] 【松屋】 フードロス削減 4種以上20食が入った訳あり商品詰合せ福袋 冷凍食品 一部賞味期限近い場合あり セット