port to port ONE Line輸送|通関業務者が知るべき費用とリスク

port to portサービスとONE Lineの輸送スケジュールを通関業務の視点から解説。デマレージやディテンションの費用発生リスク、ドアツードアとの違いを理解することで、輸入貨物のコスト管理と業務効率化につながる情報が得られるでしょうか?

port to port ONE Line輸送の通関ポイント

port to portでもフリータイム超過は通関書類の遅れで1日5,300円追加される

📦 この記事の3つのポイント
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port to portの責任範囲

船会社の責任は港から港まで。通関手続きや内陸輸送は荷主側で手配が必要

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デマレージとディテンション

フリータイム超過で20ftコンテナは1日5,300円、40ftは7,900円の追加費用が発生

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通関トラブルのリスク

書類不備やHSコードミスで申告保留になると保管料が日々増加する

port to port ONE Lineサービスの基本概念


port to portとは、出発港から到着港までの海上輸送のみを船会社が担当するサービスです。ONE Line(Ocean Network Express)が提供するこのサービスでは、船会社の責任範囲は港での荷降ろしまでとなります。


参考)ONE : Point to Point Schedule


港に到着した後の通関手続き、コンテナの引き取り、目的地までの配送は荷主または通関業者が手配します。これはドアツードアサービスとは異なる点です。


参考)What Is Port-to-Port Shipping?…


ONE Lineの公式サイトではPoint to Pointスケジュール検索機能が提供されており、出発港と到着港を指定して船のスケジュールを確認できます。通関業務従事者にとって、正確な入港日時の把握は申告スケジュール管理の基本です。


参考)https://ecomm.one-line.com/one-ecom/schedule/point-to-point-schedule


港到着後の責任が荷主側に移るため、通関準備を事前に整えておかないとフリータイム内に貨物を引き取れないリスクがあります。つまり港間輸送が完了した時点から時間との勝負が始まるということですね。


port to port輸送でのデマレージ費用発生メカニズム

デマレージとは、コンテナが港のコンテナヤード(CY)に陸揚げされた後、フリータイムを超えて留置された場合に発生する超過保管料のことです。ONE Lineの日本向け輸入貨物の場合、20ftドライコンテナで1~4日目は1日あたり5,300円、40ftは7,900円の料金が発生します。


参考)輸入フリータイム 


フリータイムの起点はCYからの引取日の翌日からカウントされますが、土日・祝祭日はカウントから除外されます。5~9日目になると20ftで6,000円、40ftで10,000円に跳ね上がり、10日以降はさらに倍増します。


参考)輸入フリータイム 


通関書類に不備があったり、HSコードの誤りで申告が保留されたりすると、修正や再提出に時間がかかります。その間もデマレージは日々加算され続けるため、1週間の遅延で数万円の追加費用が発生するケースも珍しくありません。

港到着の入港日時(Arrival)を基準に各種申請の締切が設定されるため、着岸日時(Berthing)と混同しないよう注意が必要です。通関トラブルを避けるには事前の書類確認が必須です。


参考)ONE Vessel Schedule

port to port輸送とディテンション料金の関係

ディテンションは、コンテナをCYから引き取った後、船会社への返却が遅れた場合に発生する返却延滞料です。デマレージが「港での保管料」であるのに対し、ディテンションは「コンテナの使用延長料」という違いがあります。


ONE Lineの標準的な料金体系では、20ftコンテナで1~5日目は1日800円、6日目以降は1,600円となります。40ftコンテナでは1~5日目が1,250円、6日目以降は2,500円です。

port to port輸送では荷主が自ら内陸輸送を手配するため、配送業者の手配遅れや荷卸し先での受入れ遅延がそのままディテンション発生につながります。ドアツードアと異なり、配送の責任も荷主側にあるため、スケジュール管理が重要です。

フリータイムを最大限活用するには、通関完了後すぐにコンテナを引き取り、速やかに荷卸しと返却を完了させる計画が求められます。


配送先との事前調整が鍵ですね。


port to port通関業務での書類不備リスク

通関トラブルの主な原因として、書類不備・記載漏れ、HSコードの誤り、原産地証明の不備、規制品の申告漏れなどが挙げられます。これらのトラブルが発生すると、申告保留や修正指示、再提出が必要となり、その間にデマレージが発生します。

HSコードの誤りは特に注意が必要で、類似品のコードを流用した場合、関税率の変更やFTA(自由貿易協定)の無効化、追加税の発生につながります。インボイスに情報不足がある場合も申告が止まる原因となります。

FOB(船上渡し)条件の場合、売主は輸出通関まで完了させますが、輸入通関は買主の責任です。port to port輸送では港到着後の全ての手続きが買主側の管理下にあるため、通関業者との連携体制を事前に構築しておくことが重要です。


参考)【FOB(Free On Board/船上渡し)とは?】国際…


通関締切に間に合わない場合、保管料や滞船料が発生し、納期遅延にもつながります。貨物の内容と書類の不一致があると税関検査が実施され、通関が停止するケースもあります。事前の書類チェックリスト活用が対策の基本です。

port to port輸送でのONE Line独自の注意点

ONE Lineでは2022年4月1日から公式ホームページのチャットボットを通じて、輸入デマレージ・ディテンションのフリータイムと料金を照会できる機能が導入されています。この機能を活用することで、リアルタイムでフリータイムの残日数を確認し、デマレージ発生前に対応できます。


米国・カナダ向けにはeModalコミュニティポータルを使用した輸入デマレージ支払いシステムが導入されており、リアルタイムで自動的にデマレージホールドが解除されます。日本向けでも同様のシステム化が進んでおり、支払い済みデマレージの返金は原則として対応できない点に注意が必要です。


参考)ONE Import Port Demurrage Paym…


ONE Lineの輸入貨物事前連絡システムを利用することで、貨物到着前に必要情報を船会社に提供し、スムーズな引き取りが可能になります。port to port輸送では港での待機時間を最小化することが費用削減の鍵となるため、この事前連絡を活用すべきです。


船のスケジュール変更は頻繁に発生するため、ONE Lineのポイント・トゥ・ポイントスケジュール検索で最新情報を定期的に確認する習慣が重要です。通関準備は船の到着予定に合わせて柔軟に調整しましょう。


参考)ONE : Point to Point Schedule





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