知らないと高額請求のリスクも。
正しく理解していますか?
デマレージは非課税だがディテンションは課税対象になります。
demurrage(デマレージ)とは、輸入コンテナが港のコンテナヤード(CY)に陸揚げされた後、指定された無料保管期間(フリータイム)を超えて留置された場合に課される超過保管料のことです。
参考)コンテナのデマレージとディテンション・チャージとの違い:日本…
古フランス語のdemorier(滞在する)が語源となっており、中世以来、船舶や貨物の滞留に対する追加料金を指す語として発展してきました。
参考)「demurrage」の意味・使い方・読み方・例文・コアイメ…
つまり港の保管超過料金です。
通関業務に携わる方にとって、このdemurrageは避けられない重要な用語の一つとなっています。貨物を早期に引き取りを促すために船社が設定している料金体系であり、コンテナの回転率を上げる目的もあります。
参考)貿易用語 デマレージ(demurrage)って何! ディテン…
デマレージが発生するのは、輸入貨物が港に到着してから通関手続きや書類の準備が遅れ、フリータイム内にコンテナを引き取れなかった場合です。
具体的には以下のようなケースで発生します。
例えば、通関に15日かかり、フリータイムが5日だった場合、10日分の港湾保管料と5日分のデマレージを支払う必要があります。
参考)Difference between Demurrage a…
港のクレーン故障など設備トラブルでも発生することがあります。
デマレージとディテンションは、どちらもコンテナの延滞に関する料金ですが、発生する場所とタイミングが明確に異なります。
参考)【輸入担当者必見】基本がわかる!デマレージとディテンションの…
デマレージ(Demurrage)は、コンテナが港のコンテナヤード(CY)内に留まっている期間に対して発生する料金です。保税地域であるコンテナターミナルにコンテナが置かれた状態でかかる費用なので非課税となります。
ディテンション(Detention)は、コンテナが港から引き取られた後、荷主が保有し続ける期間に対して発生する料金です。国内にコンテナが置かれた状態でかかる費用なので、課税対象となります。
参考)Detention(ディテンション)とは?10分でわかりやす…
港での遅延か返却の遅延かです。
船社によってはデマレージとディテンションのフリータイムを合算(コンバイン)してカウントする場合もあります。請求書にはDemurrage、DEM、Detention、DETなどと表記されることが多いです。
参考)【ビギナー向け貿易用語解説シリーズ】デマレージ(demurr…
デマレージの計算式は基本的にシンプルで、「遅延日数 × 1日あたりの料金」で算出されます。
参考)デマレージとは|言葉の定義やディテンションとの違い、計算方法…
ただし、1日あたりの料金(デイレート)は超過日数に応じて段階的に上昇する仕組みになっています。例えば、20フィートコンテナの場合、1〜3日目は5,000円/日、4〜6日目は8,000円/日、7日目以降は12,000円/日といった具合です。
参考)【徹底解説】デマレージ費用とは?港での滞留コストを防ぐ実務対…
超過が長引くほど高額になります。
40フィートコンテナの場合はさらに高額で、1〜3日目7,000円/日、4〜6日目10,000円/日、7日目以降15,000円/日という料金設定が一般的です。
船社や港、契約内容によって金額は変動するため、正確な費用を把握するには船会社またはフォワーダーに直接確認することが重要です。フリータイムの起算日は一般的に「本船入港の翌営業日」または「本船荷卸し完了の翌日」から数えます。
デマレージを防ぐには、通関書類を事前に準備し、フリータイム内にコンテナを確実に引き取る体制を整えることが不可欠です。
具体的な対策として、船積書類(B/L、インボイス、パッキングリストなど)を船の到着前に入手しておくことが基本です。通関業者とは事前に連絡を密にし、輸入申告のタイミングを調整しておくと安心です。
参考)https://logimeets.jp/column/logistics-trouble-cases
書類は早めに揃えておきましょう。
また、コンテナを引き取るトラックやドレージ業者の手配も、到着予定日の数日前には完了させておくべきです。年末年始やゴールデンウィークなど物流が混雑する時期は、通常よりもリードタイムを長めに見積もることが賢明です。
参考)https://www.msc.com/-/media/files/msc-cargo/local-information/asia-pacific/japan/faq-29-aug.pdf
万が一フリータイムを超えそうな場合は、船社に事前連絡して延長交渉を試みることも有効な手段です。船社によっては特別な事情を考慮してくれるケースもあります。ただし、天災などの不可抗力(フォースマジュール条項)以外では、船社側に責任がない限り免除は難しいのが現実です。
デマレージが想定外に高額になるケースとして、フリータイムの計算方法を誤解していた場合が挙げられます。
多くの船社では「営業日ベース」でフリータイムをカウントするため、土日祝日は除外されますが、デマレージ発生後の超過日数には土日祝日も含まれるのが一般的です。この違いを理解していないと、思わぬ日数分の請求を受けることになります。
計算ルールは必ず確認が必要です。
また、港や船社によってフリータイムの設定日数が異なるため、「いつも6日だから大丈夫」という思い込みは危険です。特にリーファーコンテナ(冷凍・冷蔵コンテナ)は電源や温度管理が必要なため、フリータイムが通常より短く、デマレージも高額に設定されているケースが多く見られます。
参考)Demurrage(デマレージ)とは?10分でわかりやすく解…
輸入担当者は、貨物が到着する港ごとの料金体系を事前に把握し、フリータイム管理表を作成しておくと安心です。船社のウェブサイトには「Demurrage & Detention Calculator」などのツールが用意されていることもあり、これを活用すれば事前にコストを試算できます。
参考)https://jp.one-line.com/sites/g/files/lnzjqr1401/files/2022-09/Damp;D%20Calculator%20%E6%B3%A8%E6%84%8F%E4%BA%8B%E9%A0%85(as%20of%20Sep,2022).pdf
ジェトロのデマレージ解説ページ
このリンクでは、デマレージとディテンションの違いについて公的機関が詳しく説明しており、通関業務の基礎知識として役立ちます。
通関士向けのデマレージ実務コラム
フリータイムの計算方法や料金体系について、実務担当者向けに具体例を交えて解説しています。
商船三井ロジスティクスのデマレージ解説記事
輸入担当者が押さえておくべきデマレージとディテンションの基本が図解付きでわかりやすくまとめられています。