社会保険労務士受験資格高卒から満たす方法と最短ルート

高卒から社労士試験の受験資格を得る方法を徹底解説。通関業務に従事する方が実務経験や国家試験合格で最短で資格取得するルートとは?知らないと損する情報満載です。あなたはどの方法を選びますか?

社会保険労務士受験資格高卒

高卒で通関士資格があっても社労士試験は受けられません。

📋 この記事の3ポイント
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高卒では学歴要件を満たせない

高校卒業のみでは社労士試験の学歴要件に該当せず、別の受験資格を取得する必要があります

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実務経験3年で受験資格取得

労働社会保険諸法令に関する事務に3年以上従事すれば受験資格を得られます

行政書士合格が最短ルート

行政書士試験に合格すれば半年〜1年で受験資格を取得でき、実務経験より早く社労士を目指せます

社会保険労務士試験の受験資格とは


社会保険労務士試験を受験するには、「学歴」「実務経験」「国家試験合格」の3つの区分のうち、いずれか1つの要件を満たす必要があります。誰でも自由に受験できる試験ではありません。つまり受験前の準備が必要です。
参考)高卒者が最短で社労士受験資格を得るには?学歴・実務経験を満た…


高卒の方にとって重要なのは、高等学校の卒業という学歴だけでは受験資格を満たせないという事実です。大学、短期大学、専門職大学、専門職短期大学、5年制の高等専門学校のいずれかを卒業している必要があるため、高卒者はこの学歴要件に該当しません。
参考)社労士試験の受験資格を得るには?高卒・大卒・専門学校卒それぞ…


通関業務に従事している方の場合、通関士試験には学歴・年齢・経歴・国籍等の受験資格制限がない一方で、社労士試験には明確な受験資格が存在する点が大きく異なります。この違いを理解しておく必要があります。
参考)https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/202

社会保険労務士受験資格を高卒から得る実務経験ルート

高卒者が実務経験で受験資格を得るには、労働社会保険諸法令に関する事務に通算3年以上従事する必要があります。この3年という期間は、連続している必要はなく通算でカウントされます。
参考)社労士試験の受験資格は?高卒・大卒など学歴別に解説 - ST…


実務経験として認められる業務には、以下のような具体例があります。雇用保険、健康保険、厚生年金保険の被保険者資格取得届・喪失届に関する事務、被保険者報酬月額算定基礎届・月額変更届に関する事務などです。これらは人事部や総務部などで扱う業務です。
参考)社労士に必要な実務経験|資格取得、社労士会登録、キャリアアッ…

通関業務従事者の場合、通常の通関手続き業務は社労士試験の受験資格として認められる実務経験には該当しません。しかし、同じ会社の人事総務部門で労働社会保険諸法令に関する事務を兼務している、または異動によって担当している場合は、その期間が実務経験として認められる可能性があります。実務経験の証明には、勤務先による実務経験証明書の提出が必要です。
参考)受験資格について

注意が必要なのは、単純な一般事務作業は実務経験として認められない点です。専門的な労働社会保険業務に従事していることが条件ですね。
参考)社労士は実務経験なしでも取れる?就職できる?受験や仕事への影…

社会保険労務士受験資格を高卒で国家試験合格から取得

高卒者が最短で社労士試験の受験資格を得る方法は、厚生労働大臣が認めた国家試験に合格することです。特に行政書士試験の合格が推奨されます。行政書士試験は受験資格がなく誰でも受験でき、半年〜1年の学習で合格が可能です。実務経験3年や通信制短大2年と比べて最短です。
参考)高卒でも社労士の受験資格を得られる!最短取得は実務経験と国家…


厚生労働大臣が認めた国家試験には、行政書士試験の他にも多数あります。具体的には、ガス主任技術者試験、高圧ガス製造保安責任者試験(甲種・第一種冷凍機械)、労働安全コンサルタント試験、金融窓口サービス技能検定1級・2級試験、キャリア・コンサルティング技能検定1級・2級試験、知的財産管理技能検定1級試験などです。
参考)厚生労働大臣が認めた社会保険労務士試験受験資格がある国家試験…

通関業務従事者にとって、通関士試験に合格していても社労士試験の受験資格としては認められないという点は意外かもしれません。これは両資格の管轄省庁や制度設計が異なるためです。つまり別の国家試験を目指す必要があります。
参考)【通関士と社労士を徹底比較!】仕事内容・資格取得の難易度・将…

行政書士試験ルートを選んだ場合、4月から勉強を始めて11月に行政書士試験に合格、翌年8月の社労士試験にも合格すれば、約1年4か月で社労士資格取得が可能です。これが現実的な最短ルートといえます。
参考)高卒でも社労士になれる!受験資格を得る3つの方法と最短ルート…

社会保険労務士の学歴要件を満たす通信制短大という選択肢

高卒者が学歴要件を満たすもう1つの方法は、通信制短大や通信制大学に入学し、必要な単位を取得することです。短期大学を卒業すれば学歴要件を満たせます。通信制短大なら最短2年で卒業が可能です。
参考)社労士の受験資格はどうすれば得られる?要件や資格取得の注意点…


大学に在籍中で卒業見込みがない場合でも、62単位以上を修得していれば受験資格を得られます。一般教養科目36単位以上と専門教育科目等を含む48単位以上の修得という要件もあります。つまり大学を中退した方でも単位数次第で受験できます。
専門学校卒業の場合は、修業年限が2年以上で、かつ課程の修了に必要な総授業時間数が1,700時間(62単位)以上の専修学校の専門課程を修了していれば受験資格があります。厚生労働大臣が認めた学校(看護師・保育士・美容師・歯科衛生士等の学校や養成所)を卒業した場合も該当します。
参考)301 Moved Permanently


学歴要件のメリットは、一度満たせば永続的に有効な点です。どの方法が最適かは、現在の状況や将来の計画によって異なります。

通関業務従事者が社会保険労務士を目指すメリット

通関業務に従事している方が社労士資格を取得すると、キャリアの選択肢が大きく広がります。通関士と社労士では専門分野が異なるため、両方の知識を持つことで貿易企業や物流企業における人事労務コンサルティングという独自のポジションを築ける可能性があります。
通関士の合格率は15%前後、必要な学習時間は600〜800時間です。一方、社労士の合格率は6〜7%前後、必要な学習時間は1000〜1500時間とより難易度が高くなります。試験科目も通関士は関税法通関業法・貿易実務が中心ですが、社労士は労働基準法・社会保険法・労働安全衛生法など労働法関連が中心です。専門性が違いますね。​
貿易・物流業界で働く通関業務従事者にとって、社労士資格は自社の労務管理体制を理解し改善する能力を証明するものになります。グローバル化が進む企業では、海外赴任者の社会保険手続きや労働条件管理など、国際的な人事労務知識が求められる場面が増えています。この分野で通関知識と労務知識を組み合わせることで、独自の専門性を発揮できるでしょう。
参考になる情報として、社会保険労務士試験オフィシャルサイトでは受験資格の詳細や必要な証明書類について案内しています。
社会保険労務士試験オフィシャルサイト - 受験資格について
受験資格の事前確認は必須です。




月刊社労士受験2026年3月号