たばこ税税率推移を知らないと通関業務で損する実態と計算方法

たばこ税は1985年から2022年で約15倍に増税され、通関業務にも大きく影響しています。輸入時の特例や加熱式たばこの税率差など、知らないと業務ミスにつながる重要ポイントを解説。あなたは正しく理解していますか?

たばこ税税率推移

実はたばこ税は1万円以下の少額輸入でも免税されません。

この記事の3つのポイント
📊
たばこ税率は過去38年で15倍

1985年の1.13円/本から2022年には15.244円/本へ大幅増税。通関業務での計算方法も複雑化しています

⚠️
輸入時の特殊ルールに注意

課税価格1万円以下でもたばこ税・たばこ特別税は免税されず、通関業務従事者の見落としが多発

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加熱式と紙巻の税率差が縮小中

2026年以降段階的に見直し。プルーム・テックは34.28円から約210円へ約6倍の増税が予定

たばこ税の税率推移の歴史


たばこ税は日本の財政において重要な役割を果たしてきました。1985年時点で紙巻たばこ1本あたり1.13円だった税率は、2022年10月時点で15.244円に達しています。これは約15倍の増加です。
参考)【気になるたばこ増税を考える】たばこ税の歴史と推移を追ってみ…


特に大きな転換点となったのは2010年の税制改正でした。この年、たばこ規制枠組み条約の影響を受け、1本あたり12.244円へと大幅に引き上げられています。人気銘柄の「マイルドセブン」(現メビウス)は300円から410円に跳ね上がりました。
参考)たばこ税 - Wikipedia

その後も2018年から段階的な引き上げが継続され、2021年には15.244円/本まで上昇しています。現在の主力銘柄メビウス(20本入り)は580円で、そのうち357.61円が税金です。税率は約62%にのぼります。
参考)https://www.oricon.co.jp/special/68837/

たばこ税の種類と内訳

たばこには複数の税金が課されています。510円のたばこを例にすると、内訳は以下の通りです。
参考)たばこの値上げと税率の関係

税金の種類 金額 割合
国たばこ税 120.87円 23.7%
たばこ特別税 16.83円 3.3%
都道府県たばこ税 19.38円 3.8%
市区町村たばこ税 118.32円 23.2%
消費税 46.41円 9.1%


国への税金(国たばこ税+たばこ特別税)は137.7円、地方への税金(都道府県たばこ税+市区町村たばこ税)も137.7円で、国と地方で均等に配分されています。​
千本あたりの税率で見ると、国たばこ税6,802円、たばこ特別税820円、道府県たばこ税1,070円となっています。この金額を基に通関業務では輸入たばこの税額を計算します。
参考)たばこ税等に関する資料 : 財務省


紙巻たばこ全体では、1,000本あたり合計15,244円が課税されています。この数字は通関業務従事者が輸入申告書を作成する際の基礎データとなります。
参考)日本のタバコ税は高い?世界のタバコ税を比較!

通関業務で注意すべき輸入たばこの税率計算

輸入通関におけるたばこ税の取り扱いには、他の商品にはない特殊なルールがあります。最も重要なのは、課税価格の合計額が1万円以下であっても、たばこ税及びたばこ特別税は免税されないという点です。
参考)https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/kojin/3103_jr.htm

一般的な輸入品では、課税価格1万円以下なら関税・消費税が免除されます。しかし、たばこはこの対象外です。通関業務従事者がこのルールを見落とすと、納税漏れとなり、後日修正申告が必要になります。​
携帯輸入される紙巻たばこ(別送品を含む)の税率は、1,000本につきたばこ税14,500円、たばこ特別税500円です。商業量に達するものはさらに異なる税率が適用されるため注意が必要です。
参考)日本関税協会

旅行者が持ち込む場合、紙巻たばこの免税範囲は200本までです。200本を超える部分には、1本あたり15円の税率が課されます。例えば400本持ち込んだ場合、超過分200本×15円=3,000円が課税額です。
参考)https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/zeigaku.htm

加熱式たばこの場合、個装等10個が免税範囲となり、超過分は1個あたり50円の関税が課されます。税額計算では紙巻たばこと加熱式たばこのどちらを優先して免税とするかは、税額が高いほうが優先されます。​

加熱式たばこの税率推移と今後の見直し

加熱式たばこは紙巻きたばこと異なる課税方式が適用されており、大きな税率差が存在しています。現在、紙巻きたばこ1箱あたりの税額が304.88円であるのに対し、加熱式たばこは252.67円と約50円の差があります。
参考)加熱式たばこの税金と課税方式の見直し実態

製品別に見ると、税負担のバラツキが顕著です。アイコスは192.20円(課税割合41.8%)、グローは119.98円(課税割合28.6%)、プルーム・テックは34.28円(課税割合7.5%)となっています。同じ加熱式たばこでも、アイコスとプルーム・テックでは約6倍の税率差が存在します。
参考)【2023年版】たばこ税の推移と歴史を徹底解説!


2026年4月と10月の2段階で課税方式が見直されます。新方式の完全実施後は、紙巻きたばことの税率差が解消される見込みです。プルーム・テックの税額は34.28円から約210円へ増加し、アイコスは約220円程度になります。
参考)https://www.city.ishinomaki.lg.jp/cont/10181000/0070/8060/02/02_shiryou02-2.pdf


通関業務従事者は、この移行期間中に適用される税率を正確に把握する必要があります。申告時期により異なる税率が適用されるためです。

2027年以降のたばこ税増税スケジュール

令和7年度税制改正大綱において、たばこ税のさらなる増税が明記されました。2027年4月から2029年4月にかけて、国のたばこ税が段階的に引き上げられます。
参考)2026年に「たばこ税」はいくら増える?おさえておきたい増税…


具体的には、1本あたり0.5円ずつ3段階で増税され、合計1.5円の引き上げとなります。この増税は「防衛力強化に係る財源確保のための税制措置」の一部とされています。
2029年以降の増税は未定ですが、WHOのたばこ規制枠組条約に基づく継続的な増税・規制強化の流れがあります。日本も例外ではないため、長期的には更なる税率上昇が予想されます。​
通関業務では、毎年の税率改定に合わせてシステムの更新や申告書の記載内容の確認が必要です。特に年度をまたぐ輸入案件では、適用税率の確認が重要になります。
参考:財務省「たばこ税等に関する資料」
たばこ税等に関する資料 : 財務省
最新の税率や改正スケジュールの詳細が確認できます。
参考:税関「たばこの輸入について(カスタムスアンサー)」
https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/kojin/3103_jr.htm
輸入通関時の具体的な取り扱いや免税範囲について解説されています。





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