通関士試験は受験資格不要でも合格率20%前後の難関です。
国家資格の難易度は偏差値と合格率で客観的に評価できます。最難関の司法試験予備試験や医師国家試験は偏差値75以上、通関士試験は偏差値55~60程度に位置し、中堅から難関レベルの資格です。
この一覧では通関業務従事者が目指すべき資格を中心に、各資格の難易度・合格率・勉強時間を具体的に紹介します。偏差値だけでなく実務経験による科目免除制度や受験資格の有無も判断材料になります。
参考)https://www.lec-jp.com/tsuukanshi/about/difficulty.html
偏差値70以上の資格は合格まで数千時間の学習が必要です。
参考)比較的簡単に取れる、おすすめ国家資格の難易度順ランキング。
司法試験予備試験(偏差値75)は司法試験より出題範囲が広く、合格率は3~4%台と極めて低い水準です。医師国家試験も同じく偏差値75ですが、医学部卒業という高いハードルがあります。公認会計士(偏差値68)は合格まで3,000~5,000時間の学習時間を要し、短答式と論文式の二段階選抜です。
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これらの資格は業務独占資格として法律で保護されています。つまり有資格者のみが業務を行えます。不動産鑑定士(偏差値74)や弁理士(偏差値75)も同様で、高度な専門知識と長期的な学習計画が不可欠です。
通関業務従事者がこのレベルを目指すなら、実務と並行して2~3年の準備期間を確保してください。
この難易度帯には技術系と法律系の資格が集中します。
税理士(偏差値68)は科目合格制で、5科目すべてに合格するまで平均3~5年かかります。一級建築士(偏差値66)は建築実務経験が受験資格として必要で、合格率は12%前後です。電気主任技術者(電験一種、偏差値67)は必置資格として企業からの需要が高く、理数系の知識が求められます。
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情報処理技術者試験の最上位区分であるITストラテジスト(偏差値71)やシステム監査技術者(偏差値70)もこの帯域です。
偏差値60台は「難関だが社会人でも計画的な学習で合格可能」なラインです。1,000~3,000時間の学習時間を想定してください。
通関士はこの難易度帯に位置します。
通関士試験の合格率は10~24%と年度によって大きく変動しますが、平均的には15%前後です。学習時間の目安は400~600時間程度で、半年から1年の準備期間が一般的です。試験科目は通関業法・関税法等・通関実務の3科目で、マークシート方式と計算問題が出題されます。
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特筆すべきは通関士試験には受験資格が一切ありません。学歴・年齢・実務経験・国籍を問わず、受験料3,000円を払えば誰でも受験できます。
参考)通関士になるには?試験の受験資格など気になる疑問も解説
ただし科目免除制度があり、通関業務に15年以上従事すると関税法等と通関実務が免除され、5年以上で通関実務のみ免除されます。この制度を活用すれば学習負担は大幅に軽減されますね。
難易度評価には合格率・勉強時間・偏差値の3要素が使われます。
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合格率は最も分かりやすい指標ですが、受験者層の質によって数字の意味が変わります。例えば医師国家試験の合格率は90%前後ですが、医学部卒業という高いハードルがあるため実質的な難易度は極めて高いです。一方、通関士試験は受験資格不要のため受験者層が幅広く、合格率15%前後でも実際の難易度は偏差値50台です。
参考)国家資格の難易度ランキングを一覧で紹介
勉強時間は個人差がありますが、300時間未満なら比較的簡単、1,000時間以上なら難関と判断できます。
偏差値は他の資格との相対的な位置づけを示し、資格選びの重要な基準です。この3要素を総合的に見て判断してください。
参考)資格難易度ランキング - 偏差値だからわかりやすい!
合格率20%の資格が5回に1回合格できるわけではありません。
受験者の質が難易度に大きく影響します。司法試験予備試験の合格率は3~4%ですが、受験者の多くが法学部出身者や法科大学院生です。対して危険物取扱者乙種は合格率30~40%ですが、受験資格不要で初学者も多いため偏差値は40台です。
実務経験者向けの科目免除制度がある資格では、免除利用者と非利用者で合格率が大きく異なります。通関士試験では15年以上の実務経験者は関税法等と通関実務が免除され、実質的に通関業法のみの受験になります。
また、年度による出題傾向の変化で合格率が10%以上変動する資格もあります。合格率だけを見て判断すると失敗しますよ。
通関士と組み合わせると実務で有利になる資格があります。
貿易実務検定は民間資格ですが、通関士と並んで貿易業界で評価されます。国家資格では行政書士(偏差値62)が輸出入の許認可申請で役立ちます。関税に関する法令知識が活かせるためです。
中小企業診断士(偏差値65)は貿易企業のコンサルティングで需要があります。物流分野では運行管理者や倉庫管理主任者といった必置資格も選択肢です。これらは合格率20~30%台で、通関士より取得しやすい傾向にあります。
FP技能士2級(偏差値45)は貿易企業の財務担当者に有用で、独学でも3~6ヶ月で合格可能です。
実務経験と資格を組み合わせることで、専門性と市場価値が高まります。
TACの通関士試験ガイド - 試験制度と難易度の詳細解説
アガルートアカデミーの国家資格難易度ランキング2026年版 - 合格率と勉強時間による分類
税関公式サイトの通関士試験情報 - 受験案内と科目免除制度の詳細