CuPES meaningとは|通関業務の申請システム基礎知識

通関業務従事者にとって欠かせないCuPES(税関手続申請システム)とは何か、NAC

CSとの違いや対象手続、利用方法まで実務に必要な知識を網羅的に解説します。あなたの業務にどう役立つのでしょうか?

CuPES meaningと税関手続

NACCSで全部処理できると思っていませんか?実は一部の重要手続はCuPESでないと申請できません。


この記事のポイント
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CuPESの基本

税関手続申請システムの正式名称・目的・NAC CSとの役割分担を理解

⚙️
対象手続

NACCS対象外の308手続とインボイス関連業務の詳細

💡
実務への影響

システム移管の経緯と現在の通関業務における位置づけ

CuPES meaningの正式名称と目的


CuPES(カペス)とは「Customs Procedure Entry System」の略称で、日本語では「税関手続申請システム」と呼ばれます。2003年3月に日本の税関に導入された電子申請システムです。


参考)CuPES - ジャパントラスト


このシステムの主な目的は、書面で提出していた税関関連の申請・届出等を電子化することでした。対象となる手続は、主としてNACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)がカバーしていないもの以外の税関関連の手続と、輸出入申告の際に提出するインボイス(仕入書)関連の手続です。


参考)CuPES (Customs Procedure Entry…


つまり電子化の対象を広げたということですね。


政府が進めていた行政手続きの電子化推進の一環として整備されました。利用するには最寄りの税関官署での手続きが必要で、既存の利用者も端末ソフトの交付を受ける必要がありました。


参考)税関手続き申請システムCuPES/ネット接続が26日から可能…

CuPES meaningとNACCSの違い

CuPESとNACCSは、どちらも税関関連の電子システムですが、担当する業務範囲が異なります。NACCSは輸出入申告の約98%を電子的に処理する官民共同利用システムで、税関手続及びこれに密接に関連する民間業務を処理します。

一方、CuPESはNACCS業務対象以外の原則全ての税関関連の申請・届出等を処理するシステムでした。当初は139の手続きを対象としていましたが、その後対象業務の見直しが行われ、308手続きに拡大されました。


参考)https://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/00918/contents/054.htm


対象が大幅に増えたんですね。


ただし、2010年2月にNACCSプログラム改変に伴い、CuPESの処理業務のうち物流関連業務や港湾関連業務がNACCSに移管され、利用実績の少ない業務はシステム対象から除外されました。この結果、CuPESの一部機能は廃止され、現在ではNACCSに統合される形となっています。


参考)https://www.customs.go.jp/seisakuhyouka/H18hyoukasho/zeikan-it-houkoku2.pdf


CuPES meaningの対象手続きと業務範囲

CuPESが対象としていた主な業務は、大きく分けて「一般申請等の業務」と「インボイス関連業務」の2つのカテゴリーに分類されます。

一般申請等の業務には、営業として必要な手続きが含まれており、定期的または必要となった時に利用されます。例えば、船舶・航空機入出港関係手続、貨物積卸等関係手続、船機用品関係手続、旅具通関関係手続、交通関係手続、とん税等納付関係など、多岐にわたる監視関連業務が含まれていました。


参考)https://www.customs.go.jp/kaisei/tsutatsu/H1504cupestsutatsu.pdf


これらは専門性が高いですね。


インボイス関連業務については、輸出入者が輸出入申告が行われる前にインボイス情報をCuPESに登録・送信し、CuPESからのインボイス情報受理番号を通関業者へ連絡するという流れでした。通関業者は連絡を受けたインボイス情報の受理番号をもとに「インボイス情報照会」業務を行い、CuPESの「インボイス仕分情報登録」業務により税番(HSコード)を登録することで、NACCSの「申告事項登録」業務で必要な情報が作成できる仕組みでした。

CuPESの独自視点|通関業務効率化への貢献度

CuPESの導入は、税関業務の電子化推進において重要な役割を果たしました。2006年の評価では、税関システム(NACCS及びCuPES)全体の費用対効果は年間455.2億円と試算され、CuPESの費用総額17.6億円に対して大きな効果がありました。

ただし、利用実績の観点からは課題もありました。申請料(印紙添付)を伴う手続(例えば臨時開庁)は当初の範囲から外されており、1年後を目途に可能となることが想定されていましたが、実際の利用状況は低調でした。


参考)別紙6


費用対効果の改善が必要だったんですね。


また、インボイス関連業務については、輸出入者に代わって通関業者が入力することは可能と解釈されていましたが、電子インボイスの情報を如何に入手(作成)するか、また輸出入者のどの程度が電子インボイスをCuPESに登録・送信するかという点が大きな関心事でした。この課題に対応するため、各通関業者は社内システムによって税番毎にインボイス情報を集計し、計算書のような帳票を印刷するなどの工夫を行っていました。

CuPES meaningの現在と今後

2010年2月のNACCS統合以降、CuPESの機能は大幅に見直されました。物流関連業務や港湾関連業務はNACCSに移管され、費用対効果の観点から利用実績の少ない業務はシステム対象から除外されました。

現在では、税関関連の申請・届出などを電子的に行うシステムとしての記録は残っていますが、平成22年(2010年)2月に一部の対象手続をNACCSに移管して廃止されたと公式に記録されています。

つまり統合されたということですね。


ただし、CuPESで培われた電子申請のノウハウや仕組みは、現在のNACCSや府省共通ポータルなどの新しいシングルウィンドウシステムに継承されています。府省共通ポータルは2008年10月に稼働を開始し、利用者コード、申請画面及び入力方法の統一化や相談窓口等の一元化を実現した新たなシングルウィンドウとして、CuPESの後継的な役割を担っています。

通関業務従事者としては、CuPESという名称のシステムは廃止されましたが、その機能はNACCSや府省共通ポータルに統合され、より効率的な電子申請環境が整備されていることを理解しておく必要があります。現在の通関実務では、これらの統合されたシステムを通じて、かつてCuPESが担っていた手続きを含む幅広い税関関連業務を電子的に処理することが可能です。


税関関係用語集(税関公式)
CuPESの公式定義やNACCSとの関係について、税関が公表している用語集で確認できます。


税関手続申請システムを使用して行う税関業務の取扱いについて(PDF)
CuPESの具体的な業務内容や取扱方法について、税関の通達文書で詳細を確認できます。




Cupe vampe (e altre biblioteche): Un libro-game su una pagina nera della storia europea (Italian Edition)