デジタルデータ単位の基礎知識と通関業務での重要性

通関業務でデジタルデータを扱う際、単位の正確な理解は不可欠です。キロバイトは1000か1024か、ファイルサイズの制限を超えたら申告はどうなるのか、あなたは自信を持って答えられますか?

デジタルデータ単位の基礎

1キロバイトを1000バイトと計算すると、通関申告で添付容量オーバーのエラーが出ます。

この記事の3つのポイント
📊
デジタルデータの基本単位

ビット、バイト、キロバイトの関係と、1024倍の計算ルールを正確に理解

⚖️
1000と1024の使い分け

通信速度は1000倍、ファイルサイズは1024倍という業界別の慣習を把握

📁
通関業務での実務対応

NACCS申告時の1MBファイル制限と3MB合計制限への具体的な対処法

デジタルデータ単位の基本構成


デジタルデータの最小単位はビット(bit)です。ビットは0か1の2つの状態しか持てません。8ビットが集まって1バイト(Byte)になります。
参考)データ量の単位と補助単位をしっかり理解! ビット?バイト?キ…

バイトは文字1文字分のデータ量に相当します。例えば、半角英数字1文字が1バイト、全角文字は2~3バイトです。この基本を押さえておけばOKです。
より大きなデータを表すために、キロバイト(KB)、メガバイト(MB)、ギガバイト(GB)、テラバイト(TB)という補助単位が使われます。それぞれ1024倍ずつ増えていく仕組みです。​
実務では、ファイルサイズやメモリ容量をこれらの単位で表示します。PDFファイルが「500KB」、画像データが「2MB」といった表記を日常的に目にするはずです。

デジタルデータ単位の換算ルール

キロバイトからメガバイトへの換算には、1024という数字が重要な役割を果たします。1キロバイトは1024バイト、1メガバイトは1024キロバイトです。
参考)バイト変換君はビット、キロ、メガ、ギガ、テラのweb計算機!


なぜ1000ではなく1024なのでしょうか?
コンピュータは2進数で動作するため、2の10乗である1024が基準になっています。つまり、2×2×2...と10回かけた値が1024だということですね。
参考)1キロバイトは何故1024バイトなの?大文字の「KB」?小文…


具体的な換算例を見てみましょう。2000キロバイトをメガバイトに変換する場合、2000÷1024=1.953125となり、約2メガバイトです。10メガバイトの動画ファイルをバイトに換算すると、10×1024×1024=10,485,760バイト、つまり約1048万バイトになります。​
📌 換算の流れ


  • bit → 8倍 → Byte

  • Byte → 1024倍 → KB

  • KB → 1024倍 → MB

  • MB → 1024倍 → GB

  • GB → 1024倍 → TB​

計算ミスを防ぐには、エクセルや専用の変換ツールの利用が効果的です。「バイト変換君」のようなWebツールを使えば、瞬時に正確な変換ができます。​
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単位換算の正確性は業務の根幹です。解析ミスの80%は入力データの誤りで、そのうち80%が単位系の間違いという調査結果もあります。重要な作業では必ずトリプルチェックを実施しましょう。
参考)https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/0801/11/news112_2.html

1000と1024の使い分けに注意

キロバイトには実は2つの定義が存在します。1000バイトを示す「kB」と、1024バイトを示す「KiB」です。
参考)キロバイトを徹底解説!1000と1024、どちらが正しい? …

通信速度では1000倍ごとに単位が変わります。インターネットの回線速度表示で「100Mbps」と書かれている場合、これは1000を基準にした計算です。つまり、100メガビット毎秒という意味ですね。
参考)1キロバイトは1024バイトでなく1000バイトだ

一方、ファイルサイズやメモリ容量は1024倍が基本です。パソコンのメモリが「8GB」と表示されていれば、これは1024を基準に計算した容量を指します。
この違いを知らないと、ストレージ容量で混乱することがあります。ハードディスクのメーカー表示では1000を基準にしているため、OS上で表示される容量と差が出るんです。例えば、1TBのハードディスクを買っても、Windows上では約931GBと表示されます。​
通関業務では、NACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)でファイルを添付する際、この違いが実務上の問題になります。システムは1024バイトを1キロバイトとして計算するため、ファイルサイズの認識ミスに注意が必要です。
参考)https://bbs.naccscenter.com/docs/2017101200053/file_contents/tcc_020_160_000.pdf

デジタルデータ単位と通関申告の実務

通関業務では、関係書類をPDFなどの電磁的記録で提出できます。平成25年10月13日から、通関関係書類の電子化が本格的に始まりました。
参考)https://www.customs.go.jp/news/news/paperless/index.htm

NACCS申告での添付ファイルには厳格な制限があります。1ファイルあたり最大1MBまで、合計で3MBまでという上限です。10ファイルまで登録可能ですが、合計容量を超えると全て紙での提出に切り替える必要があります。
参考)https://bbs.naccscenter.com/_files/00087964/20130410_qa.pdf

容量オーバーのリスクは想像以上に高いです。複数の書類を1つのPDFにまとめた結果、1MBを超えるケースが頻発します。この場合、書類区分ごとにファイルを分割しなければなりません。​
📌 NACCS添付ファイルの制限(2015年3月以前)


  • 1ファイル:最大1MB

  • 合計容量:最大3MB

  • ファイル数:最大10個

2015年3月17日から、1ファイルの容量上限が1MBに引き上げられました。それ以前は500KBだったため、データ圧縮やファイル分割の手間が多かったんです。
参考)通関書類の電子化加速 添付データ容量を2倍に - 日本経済新…

なお、2017年以降のシステムでは、MSB(添付ファイル登録)業務における添付可能なファイルサイズが拡大され、1ファイル10MB、合計30MBまで可能になりました。ただし、具体的な制限は業務内容や時期によって異なるため、最新の税関窓口への確認が不可欠です。
参考)MSB(添付ファイル登録)業務における添付可能なファイルサイ…

容量制限を超えそうな場合は、事前に税関へ申し出る必要があります。輸出許可内容変更申請の際、追加書類で3MBを超えると、登録済みファイルを全て削除し、紙での提出に戻さなければなりません。
ファイルサイズの確認には、エンコード前の容量をチェックしましょう。添付時にはBase64エンコードでデータが変換されるため、エンコード後は約1.3倍に増えます。1MB近いファイルは要注意ですね。​

デジタルデータ単位のトラブル防止策

単位の計算ミスは業務全体に影響します。特に通関業務では、ファイルサイズの誤認識がシステムエラーや申告遅延につながります。​
トラブルを防ぐには、以下の3つの対策が有効です。
1. ファイル作成時の容量管理
PDFを作成する際、解像度や圧縮率を調整してファイルサイズをコントロールします。高解像度のスキャンは避け、モノクロ・低解像度での保存を心がけましょう。書類の見読性を保ちながら、容量を抑える設定が基本です。
2. 事前の容量確認ツールの活用
Windowsのエクスプローラーでファイルを右クリックし、「プロパティ」から正確なサイズを確認できます。複数ファイルを選択すれば、合計容量も一目で分かります。この確認を習慣にすれば、申告時のエラーを回避できますね。
3. 申告添付一覧照会の活用
NACSCの「申告添付一覧照会(IMS)」業務を使えば、登録済みファイルの容量と残り容量を確認できます。申告前にこの照会を実施することで、追加登録の可否を事前判断できます。​
デジタルデータの単位を正確に理解し、システムの制限を把握しておくことで、通関業務のスムーズな遂行が可能になります。単位換算のミスは時間とコストの両方を浪費するため、慎重な確認作業が求められます。​
関税法では、電子取引の取引情報を電磁的記録で保存することが義務化されています。令和3年度税制改正により、独自の電子帳簿等保存制度が設けられました。この制度に沿った適切なデータ管理が、今後ますます重要になるでしょう。​
税関:通関関係書類の電子化・ペーパーレス化への取組み




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