CY Chargeとは|コンテナヤード使用料の基本と費用相場

海上輸送に欠かせないCY Chargeについて、コンテナヤード使用料の仕組みや費用相場、デマレージとの違いなど通関業務従事者が知っておくべき基本知識を解説します。意外な落とし穴を知っていますか?

CY Chargeとは|コンテナヤード使用料の基本

CY Chargeの請求書にTHCと同じ金額が書いてあっても、それはエラーじゃない。


この記事のポイント
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CY Chargeの定義

海上輸送コンテナをコンテナヤードに搬入・蔵置・受け渡しする際に発生するヤード使用料

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費用相場

20フィートコンテナで33,000〜36,000円、40フィートコンテナで49,000〜55,000円が標準的な料金帯

⚠️
デマレージとの違い

CY Chargeは基本のヤード使用料、デマレージはフリータイム超過後の超過保管料として別途発生

CY Chargeの定義と発生タイミング


CY Charge(シーワイチャージ)とは、海上輸送コンテナをコンテナヤード(CY: Container Yard)に搬入して蔵置保管し、受け渡しをする際に発生するヤード使用料のことです。コンテナヤードは、船積み前や陸揚げ後にコンテナを一時的に保管するための野積み場であり、保税区域として管理されています。


参考)CY CHARGE - エフシースタンダードロジックス株式会…


CY Chargeが発生するのは、輸出入のどちらの場合でもコンテナがヤードに搬入された時点からです。輸出時はコンテナがCYに入庫されてから本船に積み込まれるまで、輸入時は本船から陸揚げされてCYに搬入されてから搬出されるまでの間、ヤード施設の利用料金として計上されます。


つまり基本料金ということですね。



参考)https://blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=postdream1amp;logNo=222651063428

この費用はターミナルの設備や人員を使用するための対価であり、コンテナの保管スペース確保、荷役機器の使用、管理システムの運用などが含まれます。ただし、CY Chargeはあくまで基本的なヤード使用料であり、フリータイムを超過した場合の保管料(デマレージ)とは別に扱われる点に注意が必要です。


参考)https://article.tool-net.jp/article/freetime-demurrage-detention/

CY ChargeとTHCの違いと関係性

CY ChargeとTHC(Terminal Handling Charge:ターミナルハンドリングチャージ)は、実務上では同じ金額で請求されることが多く、混同されやすい費用項目です。しかし本来の定義では、THCはコンテナをターミナル内で取り扱う際の荷役費用全般を指し、CY Chargeはヤード使用料という位置づけになります。


参考)日中航路・CY CHARGE 改定のお知らせ


実際の船社の料金表を見ると、「CY CHARGE」という名目で20フィートコンテナが36,000円、40フィートコンテナが55,000円と表示されているケースが多く見られます。これは日中航路などの主要航路における標準的な料金設定であり、2023年頃に改定が実施されて以降、この水準が定着しています。


参考)SITC Japan 公式サイト


船社によっては「THC」という名称を使う場合と「CY CHARGE」という名称を使う場合があり、請求書上での表記が統一されていないことがあります。請求の照合作業では、両者が実質的に同じ費用を指している場合が多いため、金額と適用範囲を確認することが重要です。


参考)https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=120467amp;id=3986071

CY Chargeの費用相場とコンテナサイズ別料金

CY Chargeは、コンテナのサイズと種類によって料金が大きく異なります。標準的なドライコンテナ(GP/HC)の場合、20フィートコンテナで33,000〜36,000円、40フィートコンテナで49,000〜55,000円が相場となっています。40フィートは20フィートの約1.5〜1.7倍の料金設定です。


参考)https://www.aslagentjp.com/asp/newsitem.asp?nw_id=49


特殊コンテナ(リーファー、フラットラック、オープントップ、タンクコンテナ、危険品貨物用)の場合は、さらに高額になります。20フィートで42,600〜46,600円、40フィートで63,100〜71,100円が標準的な範囲です。特殊コンテナは温度管理や特別な取り扱いが必要なため、通常のドライコンテナより約1.3倍の費用がかかります。


航路によっても料金に差があり、日中航路では上記の料金帯が一般的ですが、韓国航路や東南アジア航路では若干異なる設定がされている場合があります。また、船社によって料金改定のタイミングが異なるため、見積もり取得時には最新の料金表を確認する必要があります。特にコンテナ1本分の貨物がない場合、40フィートコンテナの料金を払うより20フィートを選ぶ方がコスト効率が良いケースもあります。


参考)海上輸送コスト2025年最新|相場と内訳を解説!海上運賃の決…


CY ChargeとデマレージとCFSチャージの違い

CY Chargeは基本のヤード使用料ですが、フリータイム(無料保管期間)を超過してコンテナをヤードに留め置いた場合、デマレージ(超過保管料)が別途発生します。フリータイムは一般的にドライコンテナで5〜10日程度、特殊コンテナで1〜3日程度に設定されており、この期間を過ぎると1日単位で追加料金が課せられます。


参考)貿易用語


デマレージの特徴は、コンテナの滞留期間が長くなるほど1日あたりの料金が段階的に高額になる点です。しかも土曜日、日曜日、祝祭日も計算に含まれるため、連休を挟むと予想以上の費用が積み重なる危険があります。


つまり放置は厳禁です。



一方、CFSチャージは、LCL貨物(Less than Container Load:コンテナ1本に満たない小口貨物)を扱う際に発生する費用です。LCL貨物はCFS(Container Freight Station)で複数の荷主の貨物と混載されるため、荷物の積み込み・荷降ろし作業代や保管料が別途必要になります。FCL貨物(Full Container Load:コンテナ1本を占有する貨物)はCYに直接運ばれるため、CFSチャージは発生しません。貨物量に応じて適切な輸送形態を選ぶことが原則です。


参考)貿易におけるCFSとは?CYとの違いやLCLの関係とともに解…


JETROの公式サイトでは、デマレージとディテンションの違いについて詳しく解説されています

CY Chargeが発生しないケースと請求の注意点

CY Chargeは通常、FCL貨物を扱う際に必ず発生する費用ですが、契約条件によっては海上運賃に含まれる「All in Rate」として扱われることがあります。特に大手企業など物量が多い荷主の場合、船社との交渉により、積地(Origin)側のCY ChargeやTHCを海上運賃に組み込んだ包括料金が適用されるケースがあります。


参考)내사랑 내곁에... : 네이버 블로그

請求書の確認では、CY Chargeの金額がコンテナサイズや種類に対応しているかを慎重にチェックする必要があります。実務では、CYから送られてくる請求書と社内の搬出料リストを照合する作業が大量に発生し、ヤード側の計算ミスが混在している場合もあるため、見落としのリスクは常にあります。


記載ミスがないか確認が条件です。



また、輸入時の仕訳処理では、CY Chargeは海上運賃、通関料、海上保険料、コンテナドレージなどと並んで別個の費用項目として計上されます。経理担当者が不慣れな場合、これらの項目を混同して処理してしまうことがあるため、各費用の定義を明確にしておくことが重要です。請求書上で「THC」と「CY CHARGE」が併記されている場合は、二重請求になっていないかを必ず確認してください。


参考)輸入に関しての仕訳を教えてください。まったくのド素人でえらい…


通関業務従事者が押さえるべきCY Charge管理のポイント

通関業務において、CY Chargeの管理を適切に行うには、まずフリータイムの期限を正確に把握することが最優先です。輸入貨物の場合、船が到着してからフリータイムが開始されるため、通関手続きや搬出準備が遅れると、あっという間にデマレージが発生します。カレンダーアプリや業務管理システムでフリータイム終了日を記録し、アラート設定しておくと安心です。


次に、コンテナの種類とサイズを見積もり段階で正確に把握しておくことが重要です。ドライコンテナと特殊コンテナでは料金が大きく異なるため、貨物の性質に応じた適切なコンテナ選択が、結果的にコスト削減につながります。


これは原価計算です。



また、複数の船社やフォワーダーから見積もりを取る際は、CY ChargeやTHCの名称と金額を統一フォーマットで比較できるよう整理すると効率的です。船社ごとに料金改定のタイミングが異なるため、契約更新時期や見積もり取得日を記録しておくことで、後々のトラブルを回避できます。特に日中航路や韓国航路など主要航路では、年に数回の料金改定が行われることもあるため、最新情報の確認は必須です。


参考)サーチャージ一覧


貿易におけるCFSとCYの違いについては、こちらの記事で詳しく解説されています




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