過去問5年分だけでは不合格になるケースが多発しています。
基本情報技術者試験の科目A試験では、過去問の再利用率が高いことが知られています。令和6年度の公開問題では、全20問中13問(65%)が過去問題の再利用でした。
参考)「過去問題は何年分まで解くべき?」「何を中心に学習すべき?」…
しかし重要なのは、その出題元が平成21年度秋期から平成30年度秋期まで幅広い年度に分散している点です。つまり直近5年分だけでは、出題される可能性のある問題の一部しかカバーできません。
実際、講師歴20年以上の専門家による事例では、IT企業の新人に試験10回分の過去問を解かせたところ、ほぼ全員が合格したという実績があります。10回分が最大の目安です。
通関業務で忙しいあなたにとって、無駄な勉強は避けたいところですね。5年分で満足すると、本番で見たことのない問題に遭遇するリスクが高まります。
結論として、合格を確実にするには5年分から10年分の過去問演習が推奨されます。どういうことでしょうか?
参考)基本情報技術者試験の過去問は何年分解くべき?5年分で合格でき…
基本情報技術者試験の過去問は、年度にこだわらず苦手分野を重点的に学習する方が効果的です。特定の年度に絞る必要はありません。
まず何らかの教材で分野ごとの問題を解き、60%以上正解できなかった分野を苦手分野と判断します。その分野の過去問をインターネット上の無料サイトなどで数多く解いてください。
ある程度克服できたら、試験1回分の過去問題を解いてみます。60%以上正解できたら目標達成ですが、ダメならできるまで練習を繰り返します。
通関業務の合間を縫って勉強するなら、「何年分」ではなく「できるようになるまで」という視点が大切ですね。
過去問演習で最も重要なのは「解く→採点→解説熟読」のサイクルです。まず時間を計って解き、時間配分の感覚を養います。
次に採点時、正解・不正解だけでなく偶然正解した問題も区別してください。偶然正解した問題は実質的に理解していないため、間違えた問題と同じく復習が必要です。
解説の熟読では、なぜその答えになるのか、他の選択肢はなぜ違うのかを徹底的に理解しましょう。理解できない場合は参考書に戻って関連知識を復習します。
間違えた問題は「解き直しノート」にまとめると効果的です。問題文と自分の解答・正解を書き出し、なぜ間違えたのか原因を分析します。計算ミスか知識不足かを明確にすることで、同じミスを防げます。
通関業務で培った書類チェックの正確性を、過去問演習にも活かせるはずです。
基本情報技術者過去問道場
分野別に過去問を絞り込んで演習できる無料サイトです。苦手分野の集中学習に活用できます。
過去問は最低3周繰り返すことが推奨されます。1回解いただけでは知識は定着しません。
1周目は全体像を把握し、2周目で解答の根拠を理解して知識を定着させます。3周目ではスピードと正確性を高め、安定して合格点を取れるように仕上げます。
同じ過去問題を繰り返し解くことで記憶が定着します。科目A試験の基本的な知識を身につけることは、科目B試験の理解を深めるためにも重要です。
参考)基本情報技術者試験は過去問を活用した勉強法が効果的 - ST…
正解した問題も必ず解説を読んでください。「偶然正解した問題」や「根拠は曖昧だけどなんとなく正解した問題」が必ず存在するからです。
3周目には、ほとんどの問題がスラスラ解けるようになります。この完璧に仕上がった感覚が本番での自信につながりますね。
通関業務従事者のあなたは、すでに通関士試験で効率的な学習方法を身につけているはずです。通関士試験も科目ごとに60%以上の得点が合格基準です。
参考)通関士になるには?なるまでの流れと最適な進路選択について解説
基本情報技術者試験も同様に、科目Aと科目Bでそれぞれ600点以上(60%)が合格ラインです。この構造は通関士試験と似ていますね。
参考)基本情報技術者試験合格には過去問の有効活用が欠かせない!|情…
しかし大きな違いがあります。基本情報技術者試験ではプログラミングの知識が必須です。プログラミング経験がない場合、何らかのプログラミング言語の入門書とアルゴリズム・データ構造の書籍を入手してください。
すべてのサンプルプログラムを実際に作って動作確認する必要があります。かなりの時間がかかりますが、これは避けられません。
通関業務で使う貿易実務の知識とIT知識は別物です。両方の資格を持てば、物流業界のDX推進で活躍できる人材になれますね。
TAC基本情報技術者試験過去問活用法
科目A試験の約40%が過去問と同じ問題で出題される傾向について詳しく解説されています。