NTx値が54.3を超えても骨折リスク確定ではない。 test-directory.srl(https://test-directory.srl.info/akiruno/test/detail/026705400)
i型コラーゲン架橋n-テロペプチド(NTx)は、骨基質の90%以上を占めるⅠ型コラーゲンのアミノ末端テロペプチドとピリジノリン分子の複合体です。破骨細胞が骨を吸収する際、Ⅰ型コラーゲンが分解されてNTxが血中や尿中に放出されます。 test-directory.srl(https://test-directory.srl.info/akiruno/test/detail/022735400)
このマーカーは骨吸収の状態を直接反映する指標として機能します。
骨はコラーゲン線維の末端部分(テロペプチド)において、ピリジニウム化合物を介して架橋構造を形成しています。NTxはこの架橋部分に特異的なモノクローナル抗体を用いて測定するため、Ⅰ型以外のコラーゲン代謝物を認識しません。つまり骨吸収に対する特異性が極めて高いということですね。 city.fukuoka.med.or(https://www.city.fukuoka.med.or.jp/kensa/ensinbunri/enshin_35_x.pdf)
骨以外の組織由来のコラーゲン代謝の影響が少ないのも特徴です。腱や皮膚などにもⅠ型コラーゲンは存在しますが、測定キットの抗体特異性により骨由来のものを選択的に検出できます。骨代謝マーカーとして信頼性が高い理由です。 test-directory.srl(https://test-directory.srl.info/akiruno/test/detail/022735400)
NTxの基準値は性別と閉経状態により異なります。男性では13.0~66.2 nmolBCE/mmol・CRE、閉経前女性では9.3~54.3、閉経後女性では14.3~89.0が参考値とされています。 test-directory.srl(https://test-directory.srl.info/akiruno/test/detail/026705400)
閉経後女性の基準範囲が広く、上限が高めに設定されているのはエストロゲン分泌低下による骨吸収亢進を反映しています。閉経により骨代謝バランスが吸収優位に傾くためです。 test-directory.srl(https://test-directory.srl.info/akiruno/test/detail/022735400)
判定基準としては、骨吸収亢進の指標として55以上が用いられます。骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択では、高骨折リスクのカットオフ値が54.3、骨量減少のカットオフ値が35.3と設定されています。 test-directory.srl(https://test-directory.srl.info/akiruno/test/detail/026705400)
副甲状腺摘出術の適応判定では200以上、悪性腫瘍の骨転移の指標では100以上という明確な数値基準があります。乳癌、肺癌、前立腺癌で骨転移が疑われる場合、この基準が診断の参考になります。 fmlabo(https://www.fmlabo.com/exams/item.php?no=3006)
血清NTxの場合、男性(40~59歳)で9.5~17.7 nM BCE/L、閉経前女性(40~44歳)で7.5~16.5、閉経後女性(45~79歳)で10.7~24.0という基準値も報告されています。検体が尿か血清かで単位と基準値が異なる点に注意が必要です。 uwb01.bml.co(https://uwb01.bml.co.jp/kensa/search/detail/12205467)
NTx検査は以下の臨床状況で有用性が確立されています。
原発性副甲状腺機能亢進症の診断と治療効果判定において、NTxは骨吸収の指標として機能します。副甲状腺ホルモン(PTH)の過剰分泌により骨吸収が亢進すると、NTx値が上昇します。手術適応の決定や術後の治療効果判定に使用され、保険適応も認められています。 falco.co(https://www.falco.co.jp/rinsyo/detail/060948.html)
骨粗鬆症の薬剤治療方針選択と効果判定でも重要な役割を果たします。薬剤投与前のNTx値により治療薬の選択が可能です。例えばビスホスホネート製剤投与後、NTxは有意に低下し、骨塩量増加群ではさらに顕著な低下を示します。 city.fukuoka.med.or(https://www.city.fukuoka.med.or.jp/kensa/ensinbunri/enshin_35_x.pdf)
NTxが高いほど骨密度の減少率が大きいという報告もあります。つまり骨量減少の予測因子として活用できるということですね。 labo.city.hiroshima.med.or(http://www.labo.city.hiroshima.med.or.jp/wp-01/wp-content/uploads/2016/01/center201601-04.pdf)
悪性腫瘍の骨転移診断においては、乳癌、肺癌、前立腺癌で既に確定診断された患者について検査を行い、計画的な治療管理に活用します。骨転移病巣の進行度の指標としても用いられます。 uwb01.bml.co(https://uwb01.bml.co.jp/kensa/search/detail/12205469)
NTX、DPD、TRACP-5bの併用測定は保険請求上認められていません。いずれか一つを選択して測定する必要があります。 eiken.co(https://www.eiken.co.jp/uploads/modern_media/literature/2016_09/002.pdf)
NTx測定には血清と尿の2つの検体が使用できますが、それぞれ特性が異なります。
血清NTxは尿中NTxに比べて日内変動が小さく、体格差の影響が少ないという利点があります。また長期的測定変動が少ないため、経時的なモニタリングに適しています。測定の再現性が高いということです。 midorii-clinic(http://www.midorii-clinic.jp/images/etc/120713_etc_045.pdf)
一方、尿中NTxはクレアチニン補正が必要です。尿の濃縮度を補正するため、nmolBCE/mmol・CREという単位で表記されます。補正により体格や尿量の個人差を調整できます。 test-directory.srl(https://test-directory.srl.info/akiruno/test/detail/026705400)
骨代謝マーカーの中でもCTXは食事の影響を受けて低下しますが、NTxはCTXに比較すると食事の影響が少ないとされています。それでも空腹時採血が推奨されます。 rctportal.mhlw.go(https://rctportal.mhlw.go.jp/detail/um?trial_id=UMIN000033460)
骨折時には骨代謝マーカーが上昇します。受傷後24時間以内は大きな変動はありませんが、その後上昇して3ヶ月程度でピークに達し、少なくとも6ヶ月までは高値が続きます。骨折の既往がある患者では解釈に注意が必要ということですね。 ja.wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AA%A8%E4%BB%A3%E8%AC%9D%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC)
NTx検査は生化学的検査(Ⅱ)に分類され、判断料は144点です。 test-directory.srl(https://test-directory.srl.info/akiruno/test/detail/022735400)
保険適応が認められるのは以下のケースです。原発性副甲状腺機能亢進症の手術適応の決定、副甲状腺機能亢進症手術後の治療効果判定、骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択に際して実施された場合に算定できます。 falco.co(https://www.falco.co.jp/rinsyo/detail/060948.html)
乳癌、肺癌、前立腺癌で既に確定診断された患者について骨転移の診断のために検査を行い、検査結果に基づいて計画的な治療管理を行った場合も算定可能です。 uwb01.bml.co(https://uwb01.bml.co.jp/kensa/search/detail/12205467)
重要な制限として、NTXとDPD(尿中デオキシピリジノリン)の併用測定は認められていません。またTRACP-5bとの併用測定も保険請求上は認められません。複数の骨吸収マーカーを同時に測定することは査定対象となります。 eiken.co(https://www.eiken.co.jp/uploads/modern_media/literature/2016_09/002.pdf)
検査の所要日数は施設により異なりますが、概ね3~9日程度です。外注検査となる施設が多く、当日結果が出ることは稀です。 data.medience.co(https://data.medience.co.jp/guide/guide-04010041.html)
測定方法はEIA法(酵素免疫測定法)またはCLEIA法(化学発光酵素免疫測定法)が用いられます。どちらも特異性の高いモノクローナル抗体を使用した測定系です。 data.medience.co(https://data.medience.co.jp/guide/guide-04010041.html)