あなたの初期対応、3分遅れると重症化します
コリン作動性症状は、アセチルコリン過剰による受容体刺激で説明されます。ムスカリン受容体では分泌亢進や徐脈、ニコチン受容体では筋線維束攣縮や筋力低下が中心です。つまり二系統です。
代表的にはSLUDGE症候群(Salivation, Lacrimation, Urination, Defecation, GI upset, Emesis)が有名ですが、臨床では全て揃わないことが多いです。ここが盲点です。
例えば有機リン中毒ではアセチルコリンエステラーゼ阻害により、シナプス間隙の濃度が急上昇します。血中コリンエステラーゼが基準の50%以下に低下する例も珍しくありません。結論は過剰刺激です。
ニコチン作用は初期興奮後に遮断へ移行します。筋無力に注意すれば大丈夫です。
典型例では縮瞳、流涎、気道分泌増加、気管支攣縮が並びます。呼吸状態が最重要です。
しかし、臨床現場では約2〜3割で非典型像が報告されています。例えば縮瞳が軽度、あるいは瞳孔正常のケースです。意外ですね。
さらに発汗過多により皮膚は湿潤となりますが、高齢者では発汗反応が鈍く乾燥して見える場合もあります。つまり例外ありです。
重症例では徐脈(40台/分)や低血圧が同時に出現します。ここが分岐点です。
原因として最も重要なのは有機リン系農薬とカルバメート系です。有機リンは不可逆的阻害、カルバメートは可逆的阻害が基本です。ここは基本です。
具体例としてパラチオン、マラチオン、カルバリルなどが挙げられます。家庭用殺虫剤でも曝露リスクはあります。注意が必要です。
医療現場ではコリンエステラーゼ阻害薬(ネオスチグミンなど)の過量も原因になります。投与量ミスが引き金です。痛いですね。
曝露後数分〜数時間で症状出現することが多く、特に吸入曝露は進行が速いです。時間勝負です。
農薬中毒の基礎解説(厚労省系情報)
https://www.mhlw.go.jp/content/000646531.pdf
診断は臨床症状+曝露歴+検査値の組み合わせです。単独判断は危険です。
血清コリンエステラーゼ(ChE)は有用で、正常の30〜50%低下で疑い、20%以下で重症と判断されることが多いです。数字が鍵です。
鑑別としてはオピオイド中毒(縮瞳)や有機溶剤中毒が挙げられます。呼吸抑制の原因を切り分ける必要があります。ここが難所です。
ニコチン過量では頻脈が出ることもあり、典型的な徐脈像と異なる場合があります。例外だけは覚えておけばOKです。
治療はABCの確保が最優先です。特に気道管理が予後を左右します。ここが最重要です。
アトロピンはムスカリン症状に対して投与し、気道分泌が減少するまで増量します。初期は1〜2mg静注を反復し、数分ごとに倍量調整するケースもあります。迅速が条件です。
プラリドキシム(PAM)は有機リンに対して有効で、早期投与ほど効果が高いです。数時間以内が理想です。時間制限があります。
曝露除去も重要で、衣服除去と洗浄を行います。二次曝露防止が基本です。
現場での投与判断に迷うリスクに対して、毒物中毒ガイドラインやPoison Information Centerへの即時相談を使うのが現実的です(判断の迅速化→相談窓口)。これは使えそうです。