あなた、外来指示で1万円損します
副腎ホルモン検査の中で最も基本となるのが血中コルチゾール測定です。保険点数はおおよそ100〜150点前後で、3割負担なら300〜450円程度に収まります。つまり安価に見えます。
ただし、採血料(約30点)、判断料(約144点)、再診料などが加算されるため、実際の患者負担は1,500〜3,000円程度になるケースが一般的です。ここが盲点です。
結論は合算費用です。
さらに、早朝採血指定(例:8時前)など時間条件がある場合、再来院が必要となり、結果的に交通費や時間コストが増大します。ここは見落とされがちです。
ACTHはコルチゾールとセットで測定されることが多く、単独で約200点前後です。3割負担で600円程度です。
しかし、同時算定時には判断料が一括扱いとなるため、個別に算定できないケースがあります。つまり割安になる場合があります。
これは重要です。
一方で外注検査(SRLやBMLなど)になると、検体管理料や外注加算が乗る場合があり、結果的にトータル費用が3,000〜5,000円台に膨らむこともあります。ここが費用差の正体です。
同時実施が基本です。
負荷試験は費用が跳ね上がる代表例です。ACTH負荷試験では、薬剤(コートロシン)費用が約3,000〜5,000円かかります。これに加え、複数回採血(通常3回)で採血料・検査料が積み上がります。
総額は1万〜2万円程度になることもあります。これは高額です。
つまり負荷試験は別物です。
デキサメタゾン抑制試験でも、内服薬+複数回測定により同様に費用が増加します。入院で実施すると包括評価(DPC)により患者負担がむしろ下がるケースもあります。ここは戦略ポイントです。
外来か入院かが分岐です。
基本的に副腎ホルモン検査は保険適用ですが、健診目的やスクリーニング目的では自費になる場合があります。自費の場合、コルチゾール単独でも3,000〜6,000円程度、ACTH含めると1万円前後になる施設もあります。
これは高いですね。
また、サーカディアンリズム評価のために複数時間帯で測定する場合、保険適用でも回数制限や算定条件に引っかかることがあります。つまり全部は通りません。
適応が条件です。
医療従事者でも見落としがちなのが「算定タイミング」と「検査目的」です。例えば、同日に複数ホルモン検査を指示しても、症状記載や疑い病名が不十分だと査定されることがあります。ここで施設損失が発生します。
これは痛いですね。
具体的には、月数件の査定でも年間で数万円〜数十万円の減収につながります。さらに患者への説明不足はクレームリスクにも直結します。
記載が鍵です。
このリスク対策として、検査オーダー時に「副腎不全疑い」「クッシング症候群疑い」などの明確な適応を電子カルテに残すことが重要です。これはすぐできます。
記録で防げます。
厚労省の検査点数や算定ルールの確認に有用
https://www.mhlw.go.jp/