攻略チャートなしで500以上のエンディングをコンプリートしようとすると、プレイ時間が数百時間超えになる可能性があります。
『アパシー 鳴神学園七不思議』は、シナリオライター・飯島多紀哉氏が手掛けるホラーアドベンチャーゲームです。 1994年にスーパーファミコン向けに発売された名作『学校であった怖い話』のリブート作品として開発され、2022年8月4日にNintendo Switch向けに発売されました。 価格は6,980円(税抜)で、メビウスが開発・販売を担当しています。 note(https://note.com/gps12345/n/n85c7042c6a25)
開発時に飯島多紀哉氏が語ったインタビューによれば、シナリオ分量は文庫本30冊分に相当する300万文字に達し、エンディング数は500を超えるとされています。 この規模感はゲーム史においても極めて異例であり、「オープンワールドノベルゲーム」とも評されています。 note(https://note.com/gps12345/n/n85c7042c6a25)
本作のシナリオは、方向性の異なる恐怖が100編弱のシナリオに詰め込まれています。 幽霊・呪いといった古典的ホラーから、精神的な恐怖、人間の狂気を描いたリアリティのある恐怖まで、幅広いジャンルがカバーされています。これは使えそうです。 note(https://note.com/gps12345/n/n85c7042c6a25)
各シナリオのエンディングに辿り着くまで何が起きるか分からず、「わからないまま終わってしまう」ものもあります。 その「掴みどころのない不安感」こそが、本作最大の武器のひとつです。別のエンディングで伏線が回収される構造になっており、パズルのピースを埋めるような謎解きの楽しさも兼ね備えています。 note(https://note.com/gps12345/n/n85c7042c6a25)
ジャンプスケアと呼ばれる突然の驚かせ演出はほぼ存在しません。 視覚的な強制恐怖が苦手なプレイヤーにも、文章から自分でイメージを作り上げる「読む恐怖」として楽しめます。ただし、グロ・暴力表現・性格的に問題のあるキャラクターが多数登場するため、全員にオススメできるわけではありません。 note(https://note.com/gps12345/n/n85c7042c6a25)
本作のゲームシステムの核心は「語り部に話を聞く順番によってシナリオが変化する」という点です。 6人の語り部それぞれの話が、誰を何番目に選ぶかで内容が変わります。さらに「特定のエンディングを通過していないと聞けないシナリオ」や「別シナリオでフラグを立てる必要がある展開」も存在します。 note(https://note.com/gps12345/n/n85c7042c6a25)
500を超えるエンディングはすべてポイント制や複数フラグ管理が絡んでおり、攻略チャートなしでのコンプリートは事実上不可能に近いとされています。 攻略チャートは限定版(価格は通常版のほぼ倍)のみに付属しており、通常版やダウンロード版の購入者には救済措置がなかったことが一部で批判を受けています。 厳しいところですね。 note(https://note.com/gps12345/n/n85c7042c6a25)
スキップ機能の高速性は高評価を受けており、未読テキストで自動停止する機能も充実しています。 一方でフォントサイズの小ささ(特にSwitch Liteでのプレイ時)や、マーカー・しおり機能の欠如が惜しい点として挙げられています。 周回を繰り返す前提の設計なだけに、こうした細部のUI改善が望まれています。 note(https://note.com/gps12345/n/n85c7042c6a25)
本作で特筆すべきは、世界線(ルート)が変わってもキャラクターの「人間性の一貫性」が保たれている点です。 あるルートでは普通の高校生に見えたキャラクターが、別のルートでは人間をやめていたり、恐ろしい本性を見せたりします。しかしそれは矛盾ではなく、「状況・立場の変化によって行動が変わる一人の人間」として描かれています。 note(https://note.com/gps12345/n/n85c7042c6a25)
メインキャラクターの6人の語り部はそれぞれ強烈な個性を持ち、曲者揃いです。 選んだ発言が意図とは違う方向に作用したり、謎のポイントで機嫌を損ねたりと、予測不能な反応を返してくることがあります。つまり「選択≠結果」という設計が、本作に独特の没入感を与えています。 note(https://note.com/gps12345/n/n85c7042c6a25)
過去作(学校であった怖い話シリーズ)からの再収録シナリオも含まれており、シリーズ経験者には一部既視感があるかもしれません。 ただし、過去作から選り抜かれたシナリオが収録されているという見方もでき、本作はシリーズ入門者にとって最適な「玄関口」にもなっています。 note(https://note.com/gps12345/n/n85c7042c6a25)
「アパシー(Apathy)」は医学用語として、感情の平板化・意欲の低下・無関心を指す症状概念です。アルツハイマー型認知症やパーキンソン病、うつ病などに伴う症状として臨床現場でも頻繁に用いられます。医療従事者にとってはなじみ深い言葉です。
本作のシリーズ名「アパシー」は、その医学的意味を巧みに逆手に取ったネーミングといえます。 登場する語り部たちは感情的に「无感動」であるどころか狂気・執着・暴力・怪異に満ちており、タイトルとの乖離が強烈な皮肉として機能しています。これは意外ですね。 note(https://note.com/yusiuc/n/n6248bf841943)
医療従事者がこの作品をプレイすると、「アパシーをもつ患者の内側に何が渦巻いているのか」という想像力を刺激される体験ができるかもしれません。表面上は感情が乏しく見えても、内部で何かが蠢いている——その恐怖は、ホラーノベルとしての本作のテーマとも深く共鳴します。臨床的視点を持つ人間だからこそ味わえる、一味違う楽しみ方です。 note(https://note.com/yusiuc/n/n6248bf841943)
参考:飯島多紀哉氏によるシリーズの系譜と本作の位置づけについて詳しく解説されています。
『アパシー 鳴神学園七不思議』が凄すぎるという話 | note
参考:500以上のエンディングと分岐システム、ゲームの詳細な評価・レビューが掲載されています。
アパシー鳴神学園七不思議の評価とレビュー | GameWith
参考:プレイヤー視点でのシナリオの深さ、攻略チャート問題など詳細なプレイ感想が読めます。